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末寺の末事 327

 一周忌では、親類縁者を中心に、葬儀に来てくれた友人・知人・関係者をお招きしての法事となる。宗派や風習により異なるが、だいたい家庭の御仏壇(仏間)と手継ぎの願い寺(本堂)で、僧侶に読経や法話をしてもらって法要を勤め、その後は食事の席を設けて参拝者に振る舞うというスタイルが多いと思う。

 田舎ほど地域性・風習などが強く残り、特殊な『しきたり』なんかもあったりするけれど、そーゆーのは除外して、広義で理解される法事とは、前述の感じだろう。

 近年、簡素化・簡略化されて、呼び衆(招かれる参拝者)も減り、かなり関係が近しい親族のみだったりする。ケースバイケースではあるが、例えば、故人の子供(法事の施主)とその配偶者だけのお参りで、次世代(孫)や親戚(兄弟姉妹)の参加がないという事態も、田舎に於いても特殊というほど珍しくもなくなり始めている。

 その良し悪しを問うつもりはない。

to be continued



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