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末寺の末事 276

 親にあたる高齢者世代が迷走して着地地点を見失ったまま、子供の世代はほぼ負け組ばかり で、家庭とも呼べそーもないシロモノによって信仰されてきた『イエの宗教』、過疎地の末寺のリアルガチな現状。

 この絶望的な現実に末寺は存在を担保されている。
 日本のお寺のほとんどは、反社が真似したと言われる『みかじめ料』制度によって支えられてきた。
 門信徒による『護寺会計』で運営される宗教法人団体である以上、住職以外にもそれなりに役員配置が義務付けられている。宗教法人組織で、本山に帰属する末寺の状態を持続する為の最低限の条件として、この役員の引き受け手がある限りに於いては、継続可能とする見方もできるだろう。
 しかし、本質的な信仰として必要なのは役職と金銭ではない。むしろ心。
 負け組、負け家庭、負け、負けとボロクソに煽ってきたが、社会的な負けなど、信仰を前提とすれば些末なことだ…。

to be continued



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