
【ジュリア・ケラー】クイッティング やめる力 最良の人生戦略【読書感想文】
この本は「向いてないことをやめることで、最良の人生を送る方法」を教えてくれる本です。
やめることは自己防衛である
物事やめるべきときにやめないと限界まで追い詰められて、最悪自らの命を断ってしまいます。
昆虫や動物は生き残るために、なにかがうまくいかないときは執着せず、すぐにやめて他のことに切り替えます。
私たち人間も動物だから、このように何かをやめることはある意味、自分の命を守るための自己防衛になります。
やめるべきサインを見逃してはいけない
私たちは何か合わないことや過度な負荷がかかっていると、心拍数、血圧、呼吸などが急上昇して
知らせようとします。
ここでそのサインを見逃したり、もしくは見てみないふりをするから限界を超えてしまうからです。
すぐにやめたらダサいというイメージ
私たちは子供の頃からやめることは悪いこと、ダサいことだと教育させられてきました。
そのため私たちは何かを続けることはかっこいいことであり、継続は美徳だと信じているわけです。
逆に「続けてきたことをやめる」ということに強い罪悪感を抱いています。
私たち人間もとりあえず生き延びることが一番大事です。
やめたら人間関係を失うからなかなかやめられない
何かをやめるということは、そこで発生していた人間関係を断ち切るということになります。
会社を辞めれば同僚や後輩、先輩との人間関係が終わるし、部活やサークルをやめれば人間関係が終わってしまいます。
このように何かをやめるということは慣れ親しんだ世界から離れて自ら孤独になりにいくような行為です。
サンクコスト/今さらやめられない
今まで使ったお金、努力を考えると今さら途中でやめられなくなるということです。
今やっていることをやめたあとに、さらに良い場所に行ける保証はないし、場合によってはさらに悪い状態になってしまいます。
だから人は必要以上にしがみついてしまいます。
周りではなく自分の気持を優先する
もちろん体調が悪い場合は、問答無用ですぐに辞めた方がいいが
体調が悪くない場合はただやみくもにやめればいいというわけではないです。
当たり前ですが、続けることも大事です。
私たちがやめられない原因は、もし何かをやめたら周りからダサいと思われるとか
親から失望される。孤独になるといった外部的な要因が多いわけです。
だからこの本では「私は自分自身の考えに基づいて判断しようとしているのか?」と自分に問いかけてみてほしい
周囲の雑音に流されることなく、自分の心の声を聞き、それを信じることが大事です。
自分に向いていないことは執着しない
今までうまくいっていたけど、最近嫌なことやだめなことがあってやめる場合は、一度思いとどまったほうがいいです。
というのは一時的にだめなことは誰にでもあります。
だから刹那的に決めないことです。
このように一時的にうまくいかないことと、向いていないことをしっかり区別して判断することです。
続けるにしてもやめるにしても選択肢は常に自分の手の中にある
人生に起こる困難は、必ずしも乗り越えなくていいし、始めたことは必ず終わらせなければならないわけではありません。
迷ったら「本当にそんなことに時間を使いたいの?」と自問することです。