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【池田義博著】脳にまかせる勉強法【読んだまとめ】
これは「最強の記憶術」を教えてくれます。
覚える力は年齢に関係なく伸ばすことができます。
いつからでも脳は鍛えられる
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今まで一般的に年齢を重ねると脳の力は衰えていく一方だと考えられてきました。
ですが、近年の研究によって年をとっても脳を使うことによって新しい神経回路を増やせることが明らかになりました。
つまり、能力アップができます。
記憶力をい上げるのに必要なものは、脳の性能ではなく、技術です。
脳をだまして記憶力を上げる
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「記憶」というのは、あくまで脳を使って行う作業です。
つまり、脳の記憶の仕組みを理解しておく必要があります。
脳の中には記憶をコントロールしている海馬という部分があります。
記憶を長く残せるかどうかを決めるのがこの海馬になります。
逆に、「脳をだます」ことができれば物事をたくさん覚えることができます。
そのためには、集中することと回数です。
脳に本気と思うぇあせて記憶スイッチを押させるのには、集中できる環境を整える必要があります。
ながら勉強のように、何かをしながら覚えようとしたものは海馬が不要な情報だと判断してしまうからです。
そして脳は何度も入ってくる情報に対して「こんなに何回も入ってくる情報なら重要な情報に違いない、長く記憶しておこう」と判断します。
勉強で復習が必要な理由がこれにあたります。
そもそも、記憶する行為は、脳にとってとても負担がかかる作業なので記憶しない仕組みになっています。
だからこそ、本気で集中して復習の回数を多くしてあげれば、記憶というのは強くなります。
「記憶の定着度」=「復習の回数」といっていいぐらいです。
記憶の定着には必ず復習が必要
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脳はパンクしないためになるべく物事を記憶しないような仕組みになっています。記憶というのは忘れ去られる運命なんです。
「エビングハウスの忘却曲線」でも言われている通り、人は何かを覚えてから20分後には約42%、1時間経つと約56%、そして、次の日になると約74%も記憶が失われています。
このために、覚えたものを「復習」をします。
復習を繰り返すことによって、忘却曲線は緩やかになり、最終的には水平になります。
これが完全に頭の中に記憶された状態になります。
どんな方法でも1回で覚えるのは不可能です。だからこそ、復習に力を注ぐことが大事ということになります。
記憶とはペンキ塗りのようなもの
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どのような復習の仕方が効率敵なのでしょうか?
とにかくスピードを優先して、できるだけ早く全範囲の勉強を終わらせて、それを何度も何度も繰り返すのが効率的です。
記憶とはペンキ塗りのようなものです。ペンキは1度だけ塗っても塗りムラができます。そのために何度も何度も塗る必要があります。
だからペンキ塗りと同じような感じで覚えていくことになります。
記憶するのは脳にまかせる
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勉強には根性がいるイメージがあるかもしれませんが、実際学習することや記憶することと根性はかんけいありません。
気合を入れて勉強したからといってたくさん英単語が覚えられるわけではありません。
勉強に必要なものは覚えようとする意思だけで、その後の学習自体は淡々と進めればいいのです。
脳はとても優秀で、寝ている間に昼間入ってきた情報を自動的に整理して記憶の強化のために働いてくれます。
ようするに、自分は覚えようとする作業を単に繰り返していればよくて、作業さえこなせば後は「記憶する」のは脳が勝手にやってくれる、それをイメージすればいいわけです。
3サイクル反復速習法
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まず1ページを覚えていく場合、その1ページを3回繰り返しながら勉強を進めていきます。
ハイスピード学習を続ける
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脳にとって復習というのは、少し時間が過ぎてから行うことに意味があります。
そうしておぼえていないことがわかると、脳が「この部分の記憶が弱いんだな」と自覚して自動的に記憶を補強してくれます。
この勉強法のもう1つの重要ポイントが「スピード」です。
そのためには「読むこと」に徹することです。
例えば問題集の場合、解答も同時に準備しておいて問題を読んだあとすぐに解答を読み込んでいけばいいのです。
仮にわからない問題で立ち止まって1時間かけて一生懸命考えて理解できても、あとから理解でいるということも多いのです。
だからそこで時間をとられるより、、その1時間を使って先に進んだほうが効率的です。
1分間ライティング
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これは覚えた翌日に、前日に覚えた内容を思いつくまま連想するままひたすら手を止めずに書きなぐります。
制限時間を1分間にする理由は、最高レベルの集中力を引き出すためです。脳は時間を制限されたほうが本気になって働いてくれる性質があるからです。
大事なことは、1分間ライティングで判明した、覚えられていない箇所をもう一度呼んで復習することです。
1分間ライティングが終了した後は、脳が足りない部分を埋めようとしている状態になります。