ドイツの大手ネット銀行(DKB)でまさかの自動返信で口座開設をお断りされた件
こんにちは、taigaです。
ドイツに引っ越してきて銀行口座を開設したい人たちは、現地在住の日本人のブログを巡り、おすすめのインターネットバンキング(ネット銀行)の情報を探していることと思う。
かくいう僕もそうだった。
銀行の口座開設に限らず、たとえば携帯会社と契約する、家を借りるなど、異国の地で契約ごとをするのは多くの外国人にとって結構なビッグイベントだ。
気軽に契約・解約できる人たちはいいかもしれないが、僕はしっかり下調べをして、万全な状態で挑みたい派だ。解約の書類のやりとりが面倒だからだ。
なので、口座開設一つにしても、当時はドイツ人・日本人のブログやYouTubeを漁りまくり、入念にメリット・デメリットを調べていた。
◆ドイツの銀行口座の毎月の口座維持手数料
ドイツでは支店(Filiale)がある銀行口座(DeutschebankとかPostbank、Sparkasseなど)は口座維持手数料が毎月かかる。しかもこれが結構高い。
たとえば日本のゆうちょ銀行に相当するPostbankは、現在一番安い口座プランだと月額1,90ユーロとドイツでは破格だが、他はどの銀行でもひと月4〜7ユーロ程度かかる。
口座維持料が無料なのは主に30歳未満の学生や職業訓練生、または月に最低700ユーロ以上入金されていることが条件など、結構厳しい銀行が多い。
そういう意味では銀行口座が無料で持てると言うのは、日本の魅力の一つだ。
◆ドイツのネット銀行(Direktbank)について
そんなドイツだが、ここ最近はネットバンク(Direktbank)もかなり普及してきて、おまけにフィンテック系のネオバンクも勢いがあり台頭してきている。
ちなみに自分は口座開設時、手数料がかからないDirektbankを中心に調べまくって、結果的にこの3つにいい感じに落ち着いていた。
1. N26
ドイツ、またはヨーロッパ圏内に住んでいる日本人なら多分一度は聞いたことある、超有名なネオバンクだ。ドイツの銀行ライセンスを取得しているので預金残高も保証されるし、何よりも口座開設がめちゃくちゃ簡単!
オフィシャルでは『8分で口座開設』と言うのを謳い文句にしていたぐらいだ(もちろん大体の場合8分では終わらない、入力情報の確認などもあるし、ビデオ承認の待ち時間なども考えると15-20分程度は見ておくと安心だと思う)。
ちなみにこの銀行、MasterCardのデビットカードが無料で付いてきて、MaestroCardも僕が申し込んだ当時は無料で、アプリから発送依頼が出来た(今も無料で貰えるはず)。アプリもスマートでとてもオシャレ。使っててワクワクする銀行だ。
通常、ドイツで銀行口座を開設しようとすると、住民票(Meldebescheinigung, Meldebestätigung)が必要になるが、N26は住民票は不要だ。N26のサービス圏内(多くのEU加盟国+アメリカなど)にカードを受け取れる住所があれば、パスポートのみでOKというのが嬉しい。
現地での滞在先が既に決まっていて、カードを受け取れる郵便ポストがあるなら、日本にいる間に口座を開設してしまう、ことも一応できる(もちろんセキュリティ上、現地に着いてからを強くオススメする、カードが届くのは確か4〜5日以内とかなり早いので)。
口座の開き方は、先人たちのブログが詳しく書いてくれているので、割愛する。
一つ言えるのは、メイン銀行としてもサブ銀行としても十分使えるので、とにかくこれを作っておけばまず間違いない、と言うことだ。ドイツの銀行だがメイン言語は英語なのでドイツ語が苦手でもスムーズに使うことができる。
ただN26は日本に帰国したら銀行口座を閉じなければいけないというのがデメリットだ。というのが、この銀行はサービス提供国以外では使ってはいけないからである。もちろん帰国したあと、数カ月程度は最後の振込みや振替、敷金の返金などでそのままにしておいてもいいかもしれないが、電話番号を他国のものに変えたりすると、再度本人確認が必要だったり、その間は口座が凍結されたりすることもあるらしい。
なので、帰国予定がある方だと、こっちにいる間に帰国後も公式にそのまま使える口座を作って持っておくほうがベターだと思う。
2. comdirect
僕が現在メインで使っているのは、comdirectというネットバンクだ。これはCommerzbankに関連しているのでネット銀行の中でも信頼度は高く(つまりベンチャー系のネオバンクではない)、しかもユーザーインターフェイスもカッコ良く、とても気に入っていた。
この銀行の公式言語はドイツ語だが、チャットサポートがあるので電話対応が苦手な人や、チャット内容を保存しておきたい場合(←超重要)は重宝する。
と言うのが、日本でもそうだと思うが、メールもチャットも記録が残るから、何かあった時の『言った、言わないの水掛け論』を避けることができるので、僕は急ぎではない連絡事項は全て文章でやりとりをするようにしている。
ただでさえ外国人というのは交渉ごとにおいて不利である。なので自分の主張を裏付けられる武器を残しておくことは大事である(日本でも同じだと思うが)。
ただ、ドイツ人の友人もチャットで問い合わせをするときは、自身にとって重要な箇所はスクショを撮ることは忘れないと言っていたので、この考え方でまず間違いないだろう。
ちなみにドイツ語が苦手な方で、さらにチャットのスピード感も苦手な方は、メール対応もあるので、問い合わせメールは自分が得意な英語で貫き、戻ってくる返信はドイツ語なのでそれは翻訳ソフトに流し入れてやりとりをする、と言うやり方で切り抜けることもできる。知り合いにそういう人がいた。
★Exkurs(余談その1)
ちなみに、僕が知っている限りの知識なので100%の信憑性が保証できないのだが、電話などで会話内容を無断で録音するというのは個人的にはあまりおすすめしない。と言うのはドイツでは相手の許可のない録音・撮影は法律で禁止されているからだ。
銀行と関係ない話だが、日本では車によく付いているドライブレコーダーもこちらでは原則違法で、運が悪いと罰金200ユーロ?ほどかかるらしい(ただ過去の判例で特例が認められたケースがあったのだが、これについてはいつか調べて詳しく書いてみたい)。
もちろん、ドイツ語が母国語ではない外国人だと電話が聞き取り辛くて、あとで電話の内容を聞き直したいということもあるだろう。
まあ、電話先の相手が録音しているかどうかなんてことは普通は誰にも分からないわけだが(自分の音声も相手に録音されているかもしれない)、メディアにおけるプライバシーの取り扱いに関しては、戦前・戦後の歴史的なことに起因していて、少なくともドイツでは厳しいんだな、ということは覚えておこう。
日本では赤の他人を撮影してTwitterで拡散したり、こっそり録音して何とかかんとか…みたいなことができると聞いた。もちろんこれが全て悪だとは言わないし、それは自分が判断できることではない。それは各国の法律に従えばいい。
だが少なくともドイツはこの辺りの価値観が日本とはものすごく違うので、ここまで大げさに考える必要はないとしても、知識として(そしてドイツの一般常識として)知っておくに越したことはない。以上!
閑話休題。
まあ問い合わせシステムは各社異なるわけだが、comdirectはクレジットカードとデビットキャッシュカード(Girokarte)が無料で付いてくるし、アプリも使いやすかったので重宝していた。もし日本に帰国することになっても、口座を閉じる必要がないのも魅力の一つであった(海外へのカード発送料は無料ではないらしく、39,90ユーロかかるらしいが)。
ちなみに、この銀行は過去6か月以内に発行された住民票が必要だった。申し込み時にそのようなことは何処にも書いておらず、ドイツ人は住民票なしでも口座開設してくれることがあるらしいが、外国人の場合は+ひと手間かかるというわけだ。
ただ、このようなことは別にcomdirectに限らず、ドイツのDirektbankの多くは『とりあえず必須情報だけ入力・送信してもらい、追加書類は個別に判断されて後日連絡が来る』という形を取っているんだと思う。
ちなみに、comdirectをメインバンクとして使っているのにも関わらず何故『気に入っていた』や『重宝していた』など過去形を使っているのか?というのには理由がある。それは後ほど。
3. Revolut
Revolutは厳密にはWise(旧Transferwise)と同じで、銀行ではない。
だがヨーロッパのIBANを持てて、Wiseと違ってアプリ内で手数料無料で他国通貨に両替ができるのが最大の魅力だ(Wiseはアプリ内で他国通貨に両替する時は少額だが手数料が発生したはず)。
Revolutも本人確認がパスポートのみで、住民票などが不要ですぐに口座を作ることができた。VISAのデビットカードが無料で付いてくるので(今は配送料が掛かった気がするが当初は無料だった)、海外に出張・旅行するときに重宝するカードだと思う。
2020年から日本でも正式にサービス開始したので、帰国後も使い続けることができるというポイントも現地に住んでいる日本人からしたらポイントが高いはずだ。アプリのインターフェイスもオシャレで、元々はイギリスの会社なので公用語が英語というのも多くの日本人にとっては嬉しいポイントだろう。
ただブレクジット(Brexit)に伴い、拠点がコロコロ変わるのが若干難点だ。
昔はGBのIBANだったが、最近リトアニアのIBANに変わった。しかし将来的にはアイルランドのIBANに変わるらしい。
銀行ライセンスは一定の国のみで、銀行として預金額が保証されるのは、恐らくその国に住んでいるユーザーに限られると思われるため、RevolutやWise系のアカウントに関しては、せいぜい10〜20万円程度までの少額な金額を入れて、旅行など必要なときに使う、ぐらいのサブ的な使い方がいいらしい。
余談だが、アプリ内で両替する際、リアルタイムで1秒おきに為替が変わっていくので、両替の瞬間までリアル為替変動を目の当たりにできるので結構楽しい。
◆DKBに申し込みを決めた理由
さてと。ようやく本題だ。
DKBというのは1990年代に出来たドイツの老舗のネット銀行(いわばパイオニア)であり、現在450万人程度の会員がいるという。この数字は、ドイツのネットバンクの中では随一らしい。
(ただ2018年頃に始まったN26が会員350万人突破したらしいので、N26がいかにモンスターレベルで急成長しているかがわかる)
今までいくつかのドイツの銀行口座について語ってみたが、なぜDKBに申し込もうと思ったのか、そもそものきっかけはcomdirectのサービス改悪である。
2020年秋頃にcomdirectが正式にCommerzbankに吸収されてしまった影響で、2021年5月1日から一定条件を満たさないと月4,90ユーロの口座維持手数料がかかるということと、今まで無料だったVISAクレジットカードが月1,90ユーロかかるようになってしまうのだ(代わりに無料のVISAデビットカードが新設)。
ということで、僕にとっては大幅にサービス改悪してしまったからだ。
なので急きょcomdirectの代わりとなる銀行を探した中で、現在自分の求める条件を満たすのはDKB一択だな、と思ったからである。それは以下の通りだ。
・老舗ネット銀行なので信頼度がかなり高い
・帰国後もそのまま口座を残して使うことができる
・口座維持手数料・クレジットカードが無料
ちなみに、N26のようなスタートアップ銀行で、Klarna・VIVID・Tomorrowなどオシャレなインターフェイスと革新的なサービスで若者を中心として急成長しているネオバンクもたくさんあるのだが、
・ドイツ(またはEU圏)を離れると解約しなければいけない
・ベンチャー企業なので倒産・買収・経営統合などのリスクが高め
・カスタマーサービスの質にバラつきがある(可能性がある)
これらの理由があるから選択肢には上がらなかった。利便性と信頼度は大事だ。アプリのインターフェイスや使い勝手よりも遥かに大事だ。現在はドイツに住んでいるが、将来はどうなるかもちろん誰にも分からない。
なので『世界中どこでも使えて、信頼のおける銀行はここだ!』と思ってDKBに決めたわけである。
◆結論:口座開設ボタンを押した瞬間にハジかれた。
んんん!?こんなことって…あるのか!?
DKBのホームページから申し込みフォームに記入して、入念に電話番号や住所のミスなどがないかを調べて、いざ送信!と、口座開設のボタンを押した次の画面で凍りついた。
『残念ですが、自動拒否させていただきました。お客様のご入力いただいた情報では、当行の求める基準を満たしていないため、お申し込み頂くことができません』
えええ……っ!?
まさかの門前払い。これが、マジで文字通りの門前払いってヤツだ。
今までドイツでも日本でも銀行口座を開設するときに、拒否されたことなんてなかった。クレジットカードも問題なく通ってきた。生まれて初めてだ。
急いでドイツ人のやっているファイナンシャル系のブログなどを必死に探して読み漁った。そしてようやく自分が弾かれた理由が理解できた。
◆結論:DKBでは新規申込者の40%は拒否される
DKBは、無料の普通口座・無料のクレジットカードが人気の老舗ネットバンクなので、申込者が多く、かなり厳しく選別しているのだという。
なんとDKBの新規の口座開設率、たったの60%……!!
つまり30〜40%の申込者が自動判定で拒否されるとのこと。(←マジらしい)
どうやら、申し込みフォームの段階でかなり厳密に選別されていて、十分なポイントに満たなければ弾かれ、銀行の行員にアナログで書類を送って見てもらうには、わざわざ電話で連絡して事情を説明しないといけないらしい。
しかも、書類を郵送してスタッフがきちんと確認しても結果的に弾かれる、ということも全然あるらしい。(詳しくは下記の『余談その3』を参照)
それだけ人気で申込者が殺到しているのだろう(特に今は自分のようにcomdirectから流れてくる人も多いはず)。だからDKB側が申込者を選別しているのだ。
これは恐らく、DKBでは無料クレジットカードが最初からついてくるので(申し込み時にクレカが切り離せない)、新規申込者の『信頼度』が銀行側にとってはかなり重要になってくるということになるのだと考えられる。
★Exkurs(余談その2)
今のところは無料口座・無料クレカをキャッチフレーズにしているDKBだが、2021年2月のドイツのマネー系のネット記事によると、現在DKBは『既存のクレカ&キャッシュカードを有料化して、無料VISAデビットカードを新規導入するテスト』を一部ユーザーに行っているとのことだ。
DKBの一番のウリは『永年無料の銀行口座』なので、多分そこはしばらく崩さないだろうが、将来的にはカード類で収入アップを図るかもしれない。
僕の調べた情報では、もしカード有料化が導入されれば、クレカは年額30ユーロ程度、キャッシュカードは年額12ユーロ程度になるのではないか、とのことであった。
ただ、クレカの代わりにVISAデビットカードを標準化するということであれば、顧客の信頼度は今ほど厳密にチェックしなくても良くなるので、銀行側にとっても新規申込者を受け入れやすくなるかもしれないとのことらしい。
個人的には、クレカやDispo枠(マイナス残高、これも今は自動で付いてくる)は要らないので、『Dispo枠なし・無料VISAデビットカードのみ』でサクッと口座を開設できて、口座維持手数料が無料になればいいのにな、と思っている。
◆DKBで口座を開設するためのテクニック
これはDKBに限らず様々な事柄に共通することだが、念のため書いておく。
色々なドイツのブログや情報サイトを漁ってなんとなく分かったことなのだが、職業欄と収入欄がむちゃくちゃ重要である、ということらしい。
1. 職業欄について
日本でもクレカ申し込みする時と同じで、『会社員』にするとポイントが高まり、逆に『専業主婦・専業主夫』などはポイントが低いらしい。
だから、仮に申込者が専業主婦でMinijob(月450ユーロまでのパート)であっても、きちんと一箇所で雇用されているなら『専業主婦』ではなく『会社員』の枠にチェックを入れるべきだ、などのアドバイスが載っていた。
つまり肩書きが二つあるなら『迷わず自分に有利な方を選べ』とのことだ。
たとえば会社を辞めた後でも、もし近々再就職が決まっているならば、それで職業記入欄を埋める、などである。
仮にもうすぐ卒業予定で就職先が決まっていなかったとしても、まだ大学などに所属していて学生証が有効であるなら、それはまだ『学生』として記入してもちろんOK、ということになるんだと思う。
2. 収入欄について
色々とブログやハウツーサイトを読んでいて(ついでに読者のコメント等も舐めるように読みまくった)、多分『自分は収入欄で失敗したんだな』と気づいた。
と言うのが、例えば給与所得など、収入とは実際に振込みされて目に見える形で証拠として出せるものだけだと思っていたのだが、実はそんなことはないらしい。
例えば、おばあちゃんから月々貰うお小遣いの現金100ユーロとか、両親からの仕送りだとか、主婦や主夫であれば毎月貰っている生活費など、必ずしも振り込まれているものや自分自身で稼いだものではないものでも、全てかき集めて一ヶ月の収入として記入してOKらしい。
しかも銀行側から実際に収入証明書を提出してくれと言われることは稀らしい。これは知らなかった…この要領で考えると、かなり控えめな金額で申請していた可能性がある。これは大反省だ。
余談だが、職業にしても収入にしても、当たり前なことだが、もちろん事実と全く異なるような嘘を書いてはいけない。万が一にも銀行側から「収入証明書を出してください」と言われたら、自分が気まずくなるだけだし、最悪の場合、もっと良くない結果になるかもしれない。
でも、一般的なアドバイスとして、必要以上に自分を小さく見積もる必要はない、とのことであった。
★Exkurs(余談その3)※2021/03/24 追記
僕の日本人の知人も最近DKBで口座開設をトライしたらしく、住民票+現在の有効ビザを別途メールで送った上で、丁寧にお断りメールが来たとのこと(マジかよ!)。
ドイツ人のブログ等でも『本人確認書類を個別に提出するレベル』まで達すると口座開設はほぼ確、などと書いてあったのにだ(ただこれも『ほぼ間違いない』という書かれ方だったので保証はされていないが)。
知人は、世界的に有名な大企業に勤めており、研究者の僕とは違ってガッツリ収入もあり、いわば書類上では『社会的信頼度MAX』で間違いないはずだった。
それを聞いた時は「なぜそうなった!?」と思ったのだが、お断りメッセージにやや気になる点があった。
「お客様から頂いた情報を厳正に確認した結果、残念ですが現在のところは口座開設をすることができません。ご理解いただけますと幸いです。」
知人曰く、現在の滞在ビザが残り半年を切っていたとのことで、自分は即座に「ああ、それかも」と思った。
もちろん近日中にビザの更新に行くため(もう予約も取ってあるそうだ)、念のためにそれもメールに記載したとは言っていたが、きっとこのお断りメッセージの裏には「ビザ更新してからもう一回改めて申し込んでみてね」ということなのだと思う。
もちろんDKBは海外に引っ越しても引き続き口座を持つことができるので(ホームページにもきちんとそう書いてある。ちなみに海外に移ってもカード類などの配送料は無料)、理論上は有効な住民票と有効なビザがあれば、通常は何の問題もなく口座が開けるはずなのだが、まあその辺りは銀行側の感情もあるのだろう。
ドイツ人のブログ等で「やはりドイツ人と外国人では、口座の開きやすさの難易度は多少なりとも違うという事実は否めない」のようなことが書いてあったのを思い出した。
それ系のブログ内の外国人(ドイツ人だったかもしれない)のコメントに、「自分はNetto(手取り)月5.500ユーロもあるのにダメでした」などの嘆きも書かれていたので、収入が高くても社会的ステータスが安定していても、ダメな時はダメ、というわけだ。
まあそんなわけで、知人がビザ更新をした後に、もしもう一度トライした場合、その結果をここに追記してみたいと思う。
◆まとめ
今回、僕はDKBの口座開設に失敗してしまった。
しかし新規申込み自体は何度でも自由にできるので、幾ばくかの時間を空けて、再チャレンジしている人はかなり多いらしい(ブログのコメント欄などを読んでいて、4度目のチャレンジでようやく成功した人もいるらしい)。
なので、もし次に申し込みをする機会がもしあれば、ちゃんと綿密に自分のステータスや収入を計算してもう一度チャレンジしてみるのもアリかもしれない。
ちなみに、2021年5月1日からcomdirectのクレジットカードが有料になるので、それまでに解約する予定だ。
日本でも同じだと思うが、所有クレジットカードが1枚減ると、個人信頼度が上がるらしいので、使っていない不要なクレカや古い銀行口座を複数持っている人は、解約して身辺整理した後に申し込むと成功確率が上がるかも、と付け足しておく。
comdirectのクレカはメインで使っていたのでとても残念だが、月額を払ってまでは不要だ。代わりに、近日中にVISAデビットカードが無料で送られてくるのでしばらくはこれで十分だと思う。無料デビットカードの新デザインを見たが、色味はせめてもう少しオシャレにして欲しかったな、というのが正直な感想だ。
あとはcomdirectの口座維持手数料だ。条件はそこまで厳しくないが、無料になる条件を毎月気にしないといけないというのが嫌なので、多分これもそのうち解約するかもしれない。
そのあとはN26とRevolutをメインで使いつつ、気が向いたらDKBに再チャレンジしてみようかな、今はそんな気持ちだ。
◆追伸:なんとなく一言。
個人としてのDKBに対する唯一の不満点は(口座開設のハードルの高さを除いて)、ウェブサイトとアプリのUIがダサい、ということだろう。
(ちなみにDKBに対するこのような意見は、現地のブログやYouTubeチャンネルでも時々見かける。老舗サービスあるあるというべきか)
アプリやUIさえモダンにオサレにアップデートしてくれれば「うおお〜!絶対ここで口座開きたい!再チャレンジするから待ってろよ!」ってモチベーション上がるんだが。
以上、今週はこんな感じで。また次回!