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最近のボーカルレコーディング・録音のこと

目的

「ポップロック・オルタナティブロック・ポップのジャンルが好きなので、やっぱり生音を取りたい!いい音で録りたいし残したい!」

いざ録音となると機材の準備不足や、できていると思っていたDAWの設定など、意外に忘れていることが多いものです。せっかくいい音を取れたのに、機材的なミスや準備不足のせいで変な波形になってしまう——そんな事態を避けるため、自身のマニュアル作りと、同じような状況にある人向けのガイドを兼ねて、このチェックリストを作成しました。エンジニアリング的な要素は他のブログ記事や本・インターネット上の情報の方が濃いので、ここでは制作スタンスやマインド的なこと、ちょっとしたコツなどを紹介できたらいいなと思います!他にもあるよってことがあればコメント残していただけるとありがたいです!バンド活動についてはまたおいおい紹介します。

共通すること

自分の演奏・声を録音する場合

好きなペースで進められ、リラックスできるので、難しいフレーズや繊細なフレーズの録音に向いています。ただし、アイデアが固まるまで時間がかかったり、良くも悪くも自分のペースに左右されてしまうのがデメリットです。

他人の演奏・声を録音する場合

録音やレコーディングをする人は、それなりに演奏が上手で、歌も上手い場合が多い。でも、どんな状況でもうまく演奏できる人はそう多くない。不必要な緊張感や、時間内に終わらせるというプレッシャーがあると、本来の演奏力を発揮できず、奇跡的なテイクが録れる可能性も下がってしまいます。どうすればベストテイクが取れるのでしょうか。完璧な準備と、安心感、そしてワクワク感が鍵になるのではないでしょうか。

ボーカルの録音準備

段取り

録音形式の設定・シーケンスの整理
別のページでも書いた通り、サンプルレートやプロジェクト設定は以下のノートで!

シーケンスの整理

トラックを best・take1・take2・take3・take4・ take5のように複数準備しておくことで、のちの編集がしやすくなります。

monitorトラックに若干コンプレッションとリバーブをつけて、モニターとして利用し、他のトラックはミュートにして録音だけします。

仮歌の録音

スタジオで仮歌録り

いきなり本ちゃんの録音を設定してしまうと、ボーカルブースの中の雰囲気が初めてだったりして緊張してしまい、録り音にもろ響いてくること多いと思いますので、まずは普通のスタジオでダイナミックマイクなどを使ってカラオケ感覚で歌い方を一緒に練るなどしてすると、どんどん楽しくなって、出来上がる曲もより良いものになると思ってます。

仮歌を本気で録音・ミックスし、反省ポイントをまとめる
歌詞ノートに気になった点をすべてメモし、反省ポイントを整理します。意外にも、声を入れてから演奏側のグルーブ感の違和感に気づくことがあります。特にドラムやピアノなど、音の輪郭がはっきりした楽器が歌とずれていると、違和感が目立って聞こえる傾向があります。そのため、この段階までに修正しておくことが望ましいです。

チェックリスト作り

例えば、初めて録音する人は遅延に気づかず、「なんかずれてるけどまあいいや」と進めてしまうこともあるので注意が必要です(意外にも、タメた歌い方になってハマる場合もありますが...)。

録音環境の再確認チェックリスト

[ ] インターフェースの設定
バッファサイズ調整・レイテンシーが発生してないか
マスターに重いプラグインなど入れてる場合起きがち

[ ] 入力チャンネルの確認

[ ] レコーディングテンプレートの作成

[ ] プラグインのインストールとアップデートの確認
意外に忘れがちなポイントでPCの動作不安定にもつながり、録音途中に気合こもったサビとかでノイズ入ったりすると最悪ですね、、再確認するように!

[ ] 事前に家で歌ってみる
実際の録音環境とは違いますが、モニターの音出しと、コンプレッサーのかかり具合、リバーブのかかり具合など自分なりの基準を作っておく

[ ] 予約内容・場所のチェック
似たような場所に似たような音楽スタジオ多いので注意 遅刻はやめてね

[ ] 録音ブースの広さ
2畳ほどのレコーディングルーム 利用可能な機材を事前に確認 意外にそれ無料or低料金で借りれるの??っていうのもあるので要チェック!

[ ] 利用時間、延長の可否
大体2時間で歌い切ることが多いが、念のため後ろの予定も確認しておくと安心して録音ができる

事前準備

みんなで準備中

[ ] 曲の理解度の確認
歌詞の意味・曲の雰囲気の再確認
歌い手の解釈と自分の解釈のすり合わせはできてるのか。音だけ聞いてないか?

[ ] 歌唱指導の有無
コーチ的な存在がいれば、心強いですね。声量、音域、癖のリアルタイムでの把握できますし!

[ ] 録音時の服装
マイク入力に影響を与えない素材の服装で頼みます

[ ] 水分補給
常温の水に限る 録音前に醤油ラーメンなど食べてこない

本ちゃん録音

高いスタジオを借りるなら時間をできる限り短くしたいです!学生ならお金もないし。スタジオに入る前から、歩いてる時にでも顔面ほぐしたり、リップロールやタンロールをするなどして、時間を節約することは可能!


いざ録音!

もしうまく歌えなくても、僕が後からどうにかするし、どうとでもなるって言い切ると、上手く歌ってもらえることが多い気がします。

スタジオへ持ち込むもの
[ ] マイクケーブル・その他必要なケーブル類
大体のスタジオには備え付けられていますが、使い慣れてるキャノンケーブルあれば持って行きたい。入力信号が弱いケーブルほどいいやつ使っておきたい。

[ ] パソコン関連ケーブル
電源 MIDIケーブル(鍵盤弾きながら音合わせたりするなら)

[ ] マイクセッティング
マイクの角度 ポップガードとの距離の調整

[ ] プリアンプ設定
ゲイン設定

[ ] モニタートラックについて
コンプが若干かけたり、リバーブがあるほうが歌いやすいなど、要望に合わせてセッティングする必要あり

[ ] ファンタム電源ok?
ボッ

[ ] リラックスできる環境づくり
アロマ、キャンドルなどあったらいいらしいんですけど、レンタルスタジオに匂い移すのはダメです。自分が雰囲気和ませるアロマになるしかないです。間違っても全然いいよ。どうにかするよっていう余裕・雰囲気作りが大事な気がします。

ベストテイクのキリハリ

ベストテイクのキリハリは時間がかかるが、はやめに決めたほうがいい。一通り歌い終わったら、休憩も兼ねて、ベストテイクの並び替えをする。「今の箇所は点数つけるなら何点?」など、自分だけで判断せずに、全員がいいと思えた部分を残すようにしています。

使わないテイクを切り取ってミュートにすることで、ベストテイクの選択・編集ミスることがなくなる


お気に入りのtakeをベストトラックに移動して、モノラルで書き出し保存!

その他楽器の録音ミックスについては次回書きます!



おまけ

いちいちボーカルブースを借りて、高いマイクを使って録音したものが1番いい音なのか?飲み会終わりのほろ酔い状態で歌ったカラオケの曲ほど上手く歌えたりすることもある。風邪気味なら、全く声が通らなかったり、鼻炎なら鼻声になったり、その日の体調や感情にすごく左右されやすいのも面白い。

どんなシチュエーションでもベストトラックが残せるような体制作りは大事なので、準備が重要だと思います。また、いちいちボーカルブースを借りて録音など面倒な場合、普通のスタジオ練の、通しが終わって一旦休憩などの時に、マイクを据えつけて一瞬で1発録りなど行なってみると、案外いいテイクが取れたりするような??

そんなことも最近は考えてるので、また試してみたいと思います!

こんな感じで、大好きな音楽を丁寧に作り上げて、再生回数こそ少ない状態でも、ランダムストリーミングで大好きなアーティストの次に僕らの曲が流れてきて、聴き手をハッとさせたら最高だ!

緊急時の対応について
電源トラブル、機材故障 体調不良になってしまうなど、いろいろな事態が考えられるので、何日前からキャンセル料がかかるとかもスケジュール帳にメモしておくといいです。 録音後の作業については、バックアップ忘れたり、プロジェクト固まってデータが飛んでしまった!などないように。こまめに保存!!せっかく熱量かけて準備したんだし


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