「テスト効果」を活かした科学的な英単語学習方法 ~効率的に単語を覚えるには?~
こんにちは、英語講師Taigaです。
今日は科学的な英単語学習の方法についてです。
タイトルにある、「テスト効果 (testing effect)」とは、対象を想起しようとする事によって記憶が強化されるという効果の事です。
テスト効果と言っても、実際にテストを受験しなくてはいけないわけではなく、記憶を思い出そうとする事を広い意味でテストと呼んでいます。
そのため、手や赤シートで隠して答えを思い出そうとする、といった活動もテスト効果の恩恵を受ける事が出来るのです。
例えば、「光り輝く」という日本語の文字列と"splendid"という覚えたい対象の英単語を同時に目にするよりも、
どちらか一方を隠して、正解を思い出そうとする方が、記憶が強化されます。
具体的には、英検のreading対策などであればひとまず英語を見て日本語が理解出来れば良いので、日本語の「光り輝く」を隠した状態で、"splendid"という単語を見ます。そして"splendid"を思い出せるかどうかを自己テストするという事です。
(会話やライティングで使えるようになるには、英語を隠しての自己テストもやるべきです。この学習の方向性の違いについては別の記事で詳しく述べたいと思います。)
結論、単語帳などで学習をする際は、正解を隠し、まずは頭の中で思い出して正解を思い浮かべてから答えを確認する、という流れで行うようにしましょう。
ちなみにテスト効果を活かした学習は、紙の単語帳よりもQuizletなどの単語学習ソフトウェア、アプリの方が行いやすいです。
その理由等についてはまた別の記事で今後解説いていきますね。
難しいからこそ効果がある
以前別の投稿で「望ましい困難」の理論について書いた事がありますが、これもまさにそれと関連していて、
テスト効果を意識して単語学習をすると、正解を隠して思い出そうとするので、間違えて自信を無くしそうになったり、思い出そうとする度に疲れたりします。
しかし、短期的に見れば答えを間違えてしまうような難しい練習の方が、長期的には効果的な学習となります。
単語学習の際は、テスト効果をぜひ意識してみて下さいね。
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