8/22〜8/28の振り返り
転職してから1ヶ月。大型店に勤めていたときと売れ方がまったく違うが、少しずつ慣れてきた。
ビジネス書がとにかく売れない。世間で売れるものが当店では平積みにしてもほとんど反応がない。面陳が約20点、平積みも20点では少し多すぎるかもしれない。差しを多めにして、アイテム数の充実を図った方がいいのかもしれない。とりあえずPOPをいくつかつけて、その反応も見てみたい。
この日は、中村天風のハードカバーが2冊売れた。40代くらいのサラリーマン。こういう本もちゃんと売れるんだ、と少しホッとした。
『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』(SB新書)はビジネス書コーナーから2冊売れた。新書というレーベルを認識しているのはご年配の方が多い一方で、若い人にはあまり認知されていないのではないだろうか。実際、新書のコーナーに若者がいることは少ない。今回のように、若者に受けそうな内容であれば、各ジャンルの棚で展開した方が目につきやすい。価格も1000円前後と手に取りやすいので、次の本を買うフックにもなる。
『歴史とは何か 新版』(岩波書店)は『歴史の本棚』(加藤陽子)の隣に置いたとたん、すぐに売れた。『歴史の本棚』はまだ売れていない。
『京都の山と川』(中公新書)は旅行・ガイド本のエンド台に試しに積んでみた。硬めな内容だが、歴史を学びながら京都巡りをしたいという方には刺さるとおもう。
『おっさん社会が生きづらい』(小島慶子)は島台に置いてもいいかもしれない。島台の一段をフェミニズムでまとめて置いているが、単価が高いものが多くて手に取りづらくなってしまっている。そのなかで一つでも新書があれば、バランスが取れそうだ。
『みんなが欲しかった〜』(TAC)の1級が売れた。単価は3800円(+税)だけに、1冊でも売れるとかなり大きい。資格本はちゃんと揃えてあげれば、売上がついてくる見込みが高いのでメンテナンスが命となる。3級は回転率が高いので、平積みにしてもいいかもしれない。
『オーウェル「1984」を漫画で読む』(いそっぷ社)は島台に置き続け、じわじわと売れている。2000円もするのだけど。
なぜか『ストレス脳』(新潮新書)を5冊も買っていく若い男性が。誰かに配るんだろうか…。