営業をしていた時の話
僕は大学を卒業した後、大手引越し会社に就職した。
総合職として採用され、主に営業活動をしていた。
当時を振り返ると同時に、営業について知りたいと
いう人に向けて、過去の僕の経験を話していこうと思う。
引越会社に入社した経緯
正直、特に入りたくて入った訳ではなく
就職活動を進める中で、内定を頂いた企業に
入社したので、あまり大した理由では無い。
同期は結構多く80人くらいいたと記憶あるが
同期のメンバーに入社した理由を聞いたら、
会社の規模感だったり、採用担当の人の
人柄に惹かれたという人もいた。
中々、引っ越しがしたくて入社したという人は
いなかった。
入社してから
入社してから思ったのが、活気のある社風だと思った。
僕は学生時代運動部に所属していたが、それに
近い雰囲気を感じた。
支店長クラスの人は40代くらいの人が多かったが
みんな若々しい。現場あがりの人も結構いたので
それも関係していると思う。
引っ越し会社というと若い人が多いと思うかも
しれないが、結構年配の現場スタッフもいる。
僕がいた支店には、バリバリで働いている50歳
くらいのおじさんもいた。
あと、女性も結構多かった。コールセンターなんかは
ほぼ女性だったし、営業も全体の3、4割は女性だった。
こんな感じの仕事内容
基本、飛び込み営業みたいなことはしない。
見積依頼を受けたお客さんのお宅に訪問して
見積作成や要望を聞いて提案したりというのが、
主な業務だった。
お客さんのお宅に訪問してからはだいたい
こんな流れで進めていた。
名刺を渡し挨拶
家財及び物量確認
日程や行き先の立地などヒヤリング
提案及び商談
簡単に言えばこんな感じ。
時間は30分から1時間。
当時、訪問先で気にしていたこと
下記については、支店の規模感や現場スタッフの
レベルや上司の考え方によって変わるので
あくまで、個人の意見ということで聞いてほしい。
1.日程及び時間指定ありかどうか
人やトラックに限りがある為、空いている日程に
変更できるなら、変更してもらいたいと思ってた。
また、朝一からの作業を希望する人が多い為
時間にこだわりが無い人には、時間フリーで
案内したいと思っていた。
2.厄介な家財は無いか
家財確認をしていると、たまに厄介な
家財と出会うことがある。
ガラス張りのケースや分解組立の面倒くさい
跳ね上げベッド、高額の音響など。
壊れやすかったり、時間がかかったり
損傷した場合のリスクの大きい家財は
後々になって揉めることも珍しく無いので
必ず上司に確認を取っていた。
3.現場の立地
階段作業かエレベーターありかどうか
玄関からトラックまでの距離はどれくらいか
行き先の物件に家財は通るか
ベランダからの吊り上げ作業は必要か
クレーンは必要か
などなど
作業時間やスムーズに作業が進められるか
重要な要素なため、ヒアリングが甘いと
当日作業をしたスタッフからクレームが来る。
やりがいと辛かったこと
やりがいについて
ありきたりだが、お客さんから感謝された時は
嬉しかった。
あと成果が出た時。仕事を取ってくる以外にも
家電家具を販売したり、ハウスクリーニングや
コーティングなど販売できた時は、インセンティブに
繋がるのでモチベーションが上がった。
辛かったこと
他業種の営業にも言えることかもしれないが
競争が激しかった。
基本的にお客さんは相見積もりを取るので、
色んな会社と比較検討したいお客さんと
即決してもらえという上司との間に
板挟みに合うことはよくあった。
当時を振り返って今思うこと
当時の僕は、他社との差別化を上手く出来なくて
かなり悩んだ。ベテランの先輩たちは
高い成約率を出している中で、結果が
出ていないことにプレッシャーを感じた。
当時はどうやって成績を上げたら良いか
わからず、何かしたいけど何も出来ない
ようなもどかしい日々を送っていた。
結果的に営業は辞めてしまったが、
営業を経験して良かったと思うことが2つある。
1つは相手の立場になって考えることで
良好な対人関係を築けやすくなった。
もう1つは、営業という職業柄幅広い知識を
求められることから情報収集をする
習慣が身についた。
終わりに
当時は大変だったし、つらい思いもたくさん
してきたが、今思えばいい経験になったと思う。
いつかまたセールスをしてみたいと
思ったり思わなかったり