大学教員公募戦士:模擬授業のやり方
大学教員公募において、書類選考を突破いたしますと、模擬授業は必ずといっていいほど課されるものでしょう。退役軍人会の場合、模擬授業の時間として15~20分を指定されることがほとんどでしたが、戦友(!)にお聞きすると、フルフル90分を経験したり、模擬授業ではなく専門分野(研究内容)のプレゼンであったりすることもあるようです。
15~20分は短いのではないか問題
そもそも講義は90分から長い設定の大学ですと110分、120分必要とするものです。その講義を15~20分におさめるのですから、1回分のダイジェストにするか、それとも尻切れでもいいから本当に途中までの15~20分で打ち切るかは悩むところです。
これは素直にどちらにするのかを模擬授業の要請があった時に問い合わせたほうがいいかもしれません。
どちらにせよ、90分なり全体を通すスライドは準備して、またハンドアウトとしても全体像を見せたほうがよいのではないしょうか。
15~20分の組み立て方
模擬授業での観点はおそらく次の一点です。
分かりやすいか。
どう考えても分かりやすい講義をすればOKということになります。それではどのようなことをすれば「分かりやすい」を演出できるのでしょうか。それは講義の組み立て方にあると思っています。
講義冒頭
必ず前回の振り返りをいれたいところです。しかし振り返ってばかりでは時間がたりなくなりますので、仮想のミニッツペーパー的な何かを設定し、これに回答するというスタイルがすっきりするかもしれません。
どの先生も、通常の講義では前回の振り返りを普通にやっていると思います。
スライド
とにかく書きすぎないことがもっとも重要なことになります。いい講義にしようとすると、どうしてもスライドにあれもこれも書きたくなる気持ちは分かります。
思っている学生像を、ワンランク下げた感じを対象にスライドを作成するとよいのではないかと思います。スライドに文章を書き入れるのは最悪です。
あといろんな講義で見かける「それって本当に必要か?」と思ってしまう、なぞのイラストはいらないのではないでしょうか。なんとなくスペースが余ったからいらすとやさんを貼り付けるのは、採用ではなくともちょっとどうかと思います(もちろん例外あり)。
ハンドアウト
なにか書きたい場合はこっちにバリバリ書くべきです。避けたいのはスライドをそのまま渡す系です。スライドは目の前のスクリーンにあるのですから、それ以外の情報をハンドアウトで提供すべきです。
できれば講義中の重要キーワードは穴埋めできるチャート式にしておくと、謎のワーク感が演出できるかもしれません。
講義の終わり
まとめましょう。まとめスライドを1枚入れておくだけですから、誰でも実践可能です。
(ここからは投げ銭用の短文です)
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