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老いも死も選べないなら

1か月後―――
来週――――
明日―――――もし、死ぬとしたら
死ぬと分かっていたとしたら、何をする?

家族とゆっくり過ごす、美味しいものを食べる、好きな人に会いに行く、一番みたい景色を見る・・・
人それぞれあるんだろう。

わたしもこういったことをやるんだろうなと、頭によぎる

けど、少し違う考えも頭に浮かぶ

やりたかったこと、やり遂げてないこと、やりたいと思っていて出来てないことに手を出したいと思う

明日なら、もう何も出来ないで終わるかもしれない
一ヵ月、せめて半年、、、
残り僅かで、もがいたって、何も残らないかもしれない
それよりも大事な人と過ごした方がいいと言われるかもしれない

自分だけがいなくなるのではなく、
世界が終わるとしたら、何かやろうとしたって跡形もなく残らないかもしれない 記憶として繋いでもらうことも出来ない

それでも、きっと私はやるだろう。

やりたいことを。


そうだね、布をいじって、切って、縫って、

切って貼りつけていくだけかもしれない

何か作りたい

とはいえ、死が迫っていない今この瞬間に「これだけは!!」って作りたいものがあるわけでもない

その時その時作りたいものを作る

それは贅沢だなって思える

これを伝えていきたいんだよな~


いつか、10年20年30年 生きて
目も見えにくくなったり、細かい作業が出来なくなったりするかもしれない

それは悲しいけど、今からやり続けたら手が覚えてくれているんじゃないかなって淡い期待にも想いを乗せて

老いも死もそのタイミングを自分で選ぶことが出来ないなら
その時まで物つくりをしていたい

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