11/25 「あなたは完璧主義者ではなく、ただ『優先順位が曖昧なひと』なのです。」
「完璧にやらないと気が済まない!」「だから、完璧にできそうにないことは始めたくない」という思想に絡めとられているひとびとはよくいる。じぶんもそのうちの一人だった。
けれど、「たった3つの手順」をきちんとこなすようにしてから、その思想からは卒業できた。完璧主義を卒業する方法について。そもそも、あなたはホントに完璧主義者なのだろうか?
ほとんどの「完璧主義者」というのは、じつは「すべてを完璧にやりたいひと」なのではなく、ただ「そのタスクのほんとうに重要な部分を理解していないひと」なんだよね。
ほんとうに重要な部分を理解しているひとは、最低限どこに力を入れておけば平気なのか分かってるから、外からみたら「手を抜いている」ようにみえる。
それこそ、「まいっか!」と6割ぐらいで満足しているようにみえる。
でも、物事というのは、ほんとうに重要な部分から順番に6割もやってしまえば、あまりにも十分すぎる。もはや、「やりすぎ!」ってくらいだ。
つまり、あなたの問題は「6割の達成では不安でしょうがない、完璧主義な性質」ではなくて、「6割も達成してるのに重要な部分をやり終えているかも分かっていない、タスク理解が低い性質」にあるわけさ。
あなたは完璧にやりたいのではなく、完璧にやることで「ものごとの優先順位を考える作業」をサボろうとしている。
でも、けっきょく息切れして完璧にやることができなくて、その結果パンクしているわけさ。
「ひとに相談できない」というのも、そのせいだ。
あなたは自分がやっていることがよく分かっていない。だからこそ完璧にやろうとする。なにをやればいいのか分かってないから。
それはつまり、「ひとに説明すること」も難しいってことだ。
だって、ひとに説明するためには、まず「じぶんがやっていること」を理解したうえで、さらに「じぶんが優先的に達成しなければならないこと」「なのに、まだ達成できておらずに困っていること」を、ひとに伝えなくてはならないから。
それもどれも、結局の問題はあなたが「優先順位」を考えることをサボっていることだ。
まず何からやればいいのか?
最低ここだけ、という本質を理解できていないせいだ。「本質を掴む」ということさえサボらなければ、じつはほとんどのタスクは6割やれば済む。教科書だって、べつに全部おぼえなくたっていいんだ。そうだろう?
たいせつなことは、自分を大切にすることだよ。
あなたは「じぶんのこと」が後回しになってる。どんなことをするのも、結局じぶんでしょう?ってことは、じぶんを大切にしなくちゃ、どんなことも上手くやれっこない。
チームの構成員のうち100%が体調不良、モチベーション0、タスク理解0のプロジェクトなんて、どうして上手くいくんだ?
「ヤバイ、やらなきゃ…」ってなる前に、まずは「とりあえず最低へいき」っていう状態をつくろう。
「60%やる」のではなくて、「60点とれる」にするんだ。
この違いは、わかるかい?
100ページの教科書があったら、60ページを覚えるのではなく、まず「頻出のところにマーク」して、そこから覚えるんだ。そしたらきっと20ページ分くらいしかないよね。その20ページを、まずやるんだ。
つまり、全体の20%くらいでいい。最低やることはそこだけ。それなら、あなたにもできるはずだ。そして、あとは一旦リラックスしていい。べつに100点とらなくてもいいんだし、最初の20ページほどは頑張っても点数もあがらない。
「最低ここだけ」という本質を掴む練習をしよう。
そのためにやるべきことは、3つだけある。
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