「期待する」から、生きづらい。
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失望とは、苦味である。それは時に、人生の「料理としてのクオリティ」を高めるスパイスにもなり得るのだが、その扱いは非常に難しい。よって、まずはできるだけ避けていくことが求められるだろう。その先を楽しむのは、もう少し余裕が出てからでも、良いと思うのだ。
失望しないこと。苦味を取り除くこと。苦痛を避けること。これは余生をうまく切り抜け、それを余裕を持って嗜むためには、欠かせない大切な条件である。いかにして失望を避けるか?これは人生全体を左右する、大きなテーマなのだ。
どうすれば、失望を避けられるだろう?
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僕はある日、「とある女性」と出会った。
「すぐ異性に失望してしまうんですよ」
彼女はそう言った。
「いつかは誰かと結婚したいけど、すぐ失望してサヨナラ。その繰り返し。いつかは理想の人と出会える気がして。だけど、大体はそうじゃない」
彼女は「結婚」というものに「大きな期待」を抱いているようだった。だからこそ、「失望」も大きいのだろう。僕はそう思った。期待しているからこそ、それは難しいものになってしまうのだ。
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ひとは期待しないものに失望できない。失望とは、期待が裏切られることだからだ。根を断って、葉を枯らす。災いから逃れるためには、根本的な原因を取り除けばよい。つまり、失望を枯らすには、ただ期待を断てばよいのである。
期待しないことは、ただ「苦痛から逃れられる」だけではない。それ以外にも、大きな副産物があると思っている。それは主に、「期待しない」が故に、多くの「嬉しいこと」は予期せぬサプライズになるということだ。
人はサプライズが好きだ。期待しないことを極めると、明日生きていることすらも「不明」になり、朝目が覚めることすらもサプライズにすることができる。
ただ「当たり前のこと」として全てを消化するよりも、僕は「サプライズ」に転化する人生の方が、ずっと豊かなものになると考えている。期待しないこと。それは苦痛を避けることであり、快楽とのエンカウント率をグッと高めてくれるものでもあるのだ。
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とはいえ、「期待しないこと」は難しい。ひとは「二度あることは三度ある」ように思ってしまう生き物だし、それが知性というものだ。「期待」は無意識のレベルで発生している。ではどうしたら、僕たちは「期待しないこと」ができるのだろうか?
期待は犠牲に比例する。つまり、期待しないためには「できるだけラクに生きていくこと」が大切だ。いっぱいいっぱいの生活を送らないこと。人に何かを期待して、失望して、声を荒げている人を想像してみて欲しい。彼は「生きるのに精一杯」という感じではないだろうか。
つまり、期待しないためには、自らを犠牲にしないこと。自らを生贄に捧げ、何かすごいものを召喚しようとしないことが重要なのだ。見返りを求めてしまう、失望してしまうのは、そこに大きなコストをかけているから。自分にはそれしかない、と思ってしまっているからなのだ。
これについては、昨日書いたので割愛。こっちも読んでネ。
今日のTips①
・「期待しない」は、多くの苦悩を解決する。
・「期待しない」の戦いは、日常に常にある。
・期待は犠牲に比例する。自己犠牲をやめよ。
ここから先のオマケでは、『自己犠牲を辞めるには?』『自己犠牲はどこから生まれるか?』といったことについて書いてみた。答えがあるものではない。一緒に考えてくれる物好きなひとだけ、どうぞ。
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