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『優しさ』の正体がわかった。

本文は最後まで無料です。オマケがあります。

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結局のところ、優しさとは「力」のことなんだな、と思う。それは特別なものなんかじゃない。

優しさとは、体力か、知性だ。それ以外の「優しさ」は、たぶん倫理的ファッションか、不自然に引き延ばした自己愛の延長だ。

ここでは「体力と知性」という表現をしたけれど、それらを総合した「力」が、「優しさの正体」なのだとぼくは考えている。

とは言っても、じゃあ「力があれば優しくあることができるのか?」と聞かれると、いろいろと弁解したくなる。この世界には『毎月、数億円の収入があっても、優しくあることができない大人』もいるのだ。

それはどうしてなのか?資本主義の世界において最も究極的な「力」に近い財力を持ってして、どうして「優しくあれない人」がいるのか?

年収が平均以下の自分なんて許せない、実家住みなんか恥ずかしくて無理、生活保護をもらうのもプライドが許さない。それらは全て「浮浪力が低い」せいだ。

このように「浮浪者のように生きる自分を憎まず、楽しめる能力」のことを、ぼくは「浮浪力」と呼んだ。つまり、彼らは「許せていない」のだ。自分自身を。「なにも持っていない自分自身」のことを

どれだけたくさんの財産に囲まれようと、その道からは遠ざかる。だから、彼らは「優しくある」ことができていないのだ。

他人の弱さを「許す」ためには、まず「自分の弱さを許すこと」だ。でないと、どんなに裕福になろうと、どんなに多くの人に称賛されようと、だれの弱さも許すことはできない。

自分を許せないから、「優しくある」ことができない。だから、他人を簡単に蔑んでしまう。弱いものを「必要ないもの」と決め込んでしまえるのだ。

ただし、優しさの罠はまだある。

それは「見返り」だ。

思うに、じぶんの穴を埋めるために、だれかを利用していることに自覚的でないひとは、穴を埋めようとして、余計に互いの穴を大きくしてしまう。

「優しくしてあげたのに」という気持ちは、つまり「見返りを前提としたサービスの提供」であり、それは「優しさ」とは呼べない。


優しさとは、常に「その行為以外に見返りを求めないもの」であって、すべてはそこで完結する。

つまり「優しくした」のではなく、「優しくあった」だけであり、そして、そこには「都合のいい組み合わせ」があるだけだ。

だれも犠牲にはならない。その場の両者が「その瞬間に満たされる組み合わせ」が、ただそこにあるだけなのだ。

「見る力」「どうにかする力」「楽しむ力」が合わさって、初めてそれは「優しさ」になる。見えないとダメだし、どうにかならなきゃ意味ないし、楽しめないと見返りを求める。だから「3つの力」が必要なのだ。


このように3つの力に分解すると、正体の分からなかった「優しさ」が、僕たちにも習得可能なスキルに変わる。見える、できる、楽しめる。この順番で、僕たちの「優しさの対象」は広がっていく。

そして、それは同時に、この世界を「ぼく個人」として楽しく生きていくことにも、繋がっていくのだ。

さて、本文はここまで。

ここから先のオマケでは、ぼくが実践する「3つの力の身につけ方」について、少し紹介したいと思う。これを意識するだけで、3つの力はスクスクと伸びていくはずだ。めちゃくちゃ優しい俺が言うんだから間違いない。

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