公開学級通信 #10 (クラスが緩んできたなと感じた時に)
少しの緩みが・・・
今年度、私は様々な場面で「ディティール(細部)にこだわること」を繰り返し話しています。それはこれまでの経験から、細部にこだわることができない人に、大きなことは成し遂げられないと確信しているからです。みんなには、そんな想いから合唱コンクールで入退場の足音にこだわってもらったわけです。「足音」という細部にこだわることができた、3-Aのみんなは私の予想通り、合唱にも全力でこだわってくれました。本番の演奏は、模範演奏の音源と聞き比べても遜色ない(褒めすぎかも知れませんが、担任としてはそう聞こえるのです。)ものでした。
昨日は朝からみんなにある提案をしました。それは○○市音楽会に向けてもう一度合唱に取り組むための、練習時間確保のための提案でした。6時間目終了後には5分間の休み時間がありますが、すぐに掃除をはじめ、15分間の掃除時間のうち、10分間で掃除を終わらせます。ここまででそれぞれ5分ずつ短縮し、10分間の時間を作り出せます。そして、SHRの10分間を5分間に短縮すれば、合計で15分間の時間を生み出すことができるはずなのです。そんな提案をしたところ、教室掃除、教室外の掃除ともに、素早く終わらせてくれ、何とか、掃除終了のチャイム10分前には掃除を終えることができました。ところが、SHRが始まったのは掃除終了5分前でした。折角生み出した時間を、SHR開始までに浪費してしまっているのです。細かいところかもしれませんが、一人一人が意識して動くことができれば改善できる所ではないかと思うのです。「たった5分」かも知れませんが、その「たった5分」にこだわることが3-Aがより良いクラスになるためのキーポイントになるのではないかと思うのです。
「ディティール」ついでにもう少し・・・。今週に入ってから、みんなの雰囲気が緩んでいるのを感じています。それは、休み時間と授業時間の切り替えだったり、授業の用意の忘れ物だったり、授業が始まってから授業の用意を取りに行く人がいたりなどです。そうしたところがちゃんと出来ていないクラスで、みんなは目一杯成長することができるのでしょうか?「当たり前のことを、当たり前にする」ということが、成長するための土台です。「できるはずのこと」に手抜きをする人は、それ以上に成長することはありません。なぜならば、人間の成長というのは、自分にとってキツいことをしているときに起こるからです。久しぶりに厳しいことを書いている自覚はありますが、本当に3-Aはこのままいって良いですか?もう一度一人一人が考えてみてほしいと思います。