最高のエスプレッソ専用コーヒースケール『Acaia Lunar』をレビュー
自宅でエスプレッソをつくる際、コーヒースケールを何にしようかと迷うことが多いと思う。
エスプレッソは抽出時間や抽出量の細かな違いによって味が大きく異なるため、フィルターコーヒーよりも時間と量の測定をシビアに求められる。
しかし、ほとんどのコーヒースケールはサイズが大きく測定精度も悪いため、エスプレッソマシンで抽出する際には使うことができない。
エスプレッソマシンの抽出スペースに置くことができるほどコンパクトで、抽出量をリアルタイムで測定できるほどの性能の高いコーヒースケールはなかなかないのが現状だ。
そんな中、一つだけそんな懸念点を解消したコーヒースケールが販売されている。Acaiaの「Lunar」という、エスプレッソ専用コーヒースケールだ。
以前の記事でAcaiaのPearlというハンドドリップ用のコーヒースケールを紹介したが、実は同時にLunarも手に入れていた。
そして一年以上の期間、このLunarを使い続けてみたのだが、これ以上ない最高のエスプレッソ用スケールだった。とても気に入ったので、今回の記事で紹介しようと思う。
Acaia Lunarについて
Acaiaはコーヒー機器のブランド。
コーヒースケールやビーンドーザー、最近ではグラインダーなどを販売している一般消費者用というよりはプロ向けのブランドだ。
特にコーヒースケールにおいては業界の先駆者的ブランドであり、圧倒的に性能が高い。工業用の秤を搭載しており精密な重量測定ができるため、プロの大会などでも使用されていることが多い。
細部までこだわったプロダクト設計をしているためハイクオリティではあるが、プロダクトの値段が飛び抜けて高いブランドでもある。
Lunarはプロ向けのエスプレッソ専用のスケールで、プロの大会では必ずと言っていいほど使われているのを見かける。
コンパクトなスケールであり、エスプレッソマシンの限られたスペースの中で取り回しがしやすく、測定精度や耐久性まですべてが一級品とも言えるコーヒースケールだ。
Acaia Lunarのデザインと特徴
Acaia Lunarの内容物は、コーヒースケールの本体に加え、耐熱パッド、充電用のUSB Type-Cケーブル、すべり止めシール x 2、摩擦軽減シール x 2、そしてキャリブレーション分銅100gが同梱されている。
本体のデザインはブラック・シルバー・ホワイトの三種類。僕はLunar Blackというカラーを選んだ。
Lunar Blackはカラーリングがマットなオールブラック。質感がとても良く、高級感がありかっこいいと思ったのがブラックを選んだ決め手だ。コーヒースケールと言うよりは、Apple製品のような高級ガジェットを所有しているような感覚。
本体はアルミニウム製。Lunar Blackのボディには、陽極酸化アルミニウムコーティングという特殊なコーティングが表面に施されている。触るとひんやりとしており、持ったときに感じる程よい重量感が心地いい。
ちなみにディスプレイはアクリル性。ムダが極限まで削ぎ落とされている、これ以上ないミニマリズムを感じる美しいデザインだと思う。
ボタンは本体左下にあるPower(電源)ボタンと、右下にあるTare(風袋)ボタンの二つのみで、これらのボタンを押す長さや押す回数によって様々なモードの切り替えができるようになっている。
スケール下部のディスプレイには、数値などがデジタル表示される。
ボディは小さいもののディスプレイは大きく、数値の視認性が高いのが嬉しい。
充電ポートは背面に付いており、USB Type-Cの充電ケーブルを差し込むことで充電することができる。
以前のLunarはmicro USBに対応していたため、他のガジェットとケーブルを統一できないという欠点があったのだが、2021年にリニューアルしてからはUSB-Cケーブルを使い回すことができるので、これもLunarを購入する決め手となった。
バッテリーの寿命は最長30-40時間とのこと。頻繁に充電する必要がないのは本当に嬉しいし、使い続けたくなるポイント。
Lunarの裏面には、デフォルトの状態ではすべり止めシールが貼られておらず、そのままの状態では安定性がない。そのため家庭で使用する際は、付属のすべり止めシールを貼ったほうが使い勝手が良いと思う。
またすべり止めシールは必要のない場合でも、置いたときの摩擦によって、Lunarやテーブルが傷ついてしまう恐れもある。そのようなリスクが気になる方は、摩擦軽減シールだけでも貼るのがベターだろう。
Lunarは公式サイトでは防水対応との記載がされていないが、ある程度の耐水性はあると思う。このようにディスプレイ部分に水をこぼしても壊れることがないので、抽出中にエスプレッソがこぼれてしまっても、安心感がある。
ただし、裏面や側面の充電ポートからは 水が内部に侵入して故障するリスクがあるため、水はできるだけこぼさないに越したことはないだろう。
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