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14チームもあれば、14通りの目標があるのかな〜24-25第8週プレビュー

毎週の試合予定と結果を表にまとめてXで更新している私ですが、今週の準備をし始めたら、気づいてしまったのです…今週はチーム数が大きく増えて、14ものチームが5つの異なる大会に出場することに…。チーム数が多過ぎて、小田和正さんの“何から伝えればいいのか…”という声が頭の中を流れ、どうしようもないので山形の日本酒でも片手に…とはせずに、東部から順に1つずつ大会を見ていきたいと思います。


優勝争いが見たい:KWフォール・クラシック(中部電力、SC軽井沢男子、KiTカーリングクラブ)

  • 推定SFM:女子3.5、男子3.0

  • 女子は4チームずつ4組に分かれるが、A組vsD組、B組vsC組となって、予選同組のチームが同じ4チームと対戦する方式

  • 女子の優勝候補:🇰🇷キム・ウンジョン、🇯🇵中部電力、🇰🇷ハ・スンヨン

🇯🇵中部電力は2年前の優勝チームで、🇰🇷キム・ウンジョンや🇰🇷ハ・スンヨンは、昨年のベスト4。こういう実績を考慮しても、日韓のチームが優勝候補に挙がるが、地元のチームも侮れません。🇯🇵中部電力は、今回対戦予定はないものの、🇨🇦ハーディーには別の大会で去年対戦して負けていますし、🇨🇦アームストロング(昨年から選手が2名変わった模様)には、1つの大会で2回負けて敗退させられています。ただ、今年は去年よりもパフォーマンスが安定している感じもするので、🇯🇵中部電力にはベスト4以上を勝手に期待したいです

SC軽井沢男子と同様に2週間前からオンタリオ州で活動を続けているのが🇰🇷ハ・スンヨン。カナダ遠征初戦は予選敗退と不本意な結果でしたが、先週は大会出場がなく、休養十分で好成績を残したいところでしょう。🇰🇷キム・ウンジョンとの対戦では、韓国選手権以来4連勝中なので、プレーオフで対戦した場合には、最近の相性の良さが出るのか、またはカナダ遠征初戦の🇰🇷キム・ウンジョンが連敗を止めるのか、どうなるでしょうね。

  • 男子は19チームのトリプルノックアウト

  • 男子の優勝候補:🇯🇵SC軽井沢男子、🇨🇦エッピング、🇨🇦キング、🇯🇵KiTカーリングクラブ

ランキングを見る限りでは、🇯🇵SC軽井沢男子には十分に優勝の可能性がありそうですが、対抗馬となりそうなのは、地元オンタリオ州で長く活躍する🇨🇦エッピング(今年は北オンタリオ協会所属)や、そのエッピングに前回のオンタリオ州選手権準決勝で勝った🇨🇦キング🇯🇵KiTは遠征の初めの週なので、体調管理や現地への適応がうまくいけばチャンスが出てきそうです。ただ、その点では、2週間前から長距離移動なくオンタリオ州で活動を続けているSC軽井沢男子の方に分があるでしょう。日本チーム同士の決勝戦は、昨年も何度かありましたが、この大会でもそれが見られるかもしれません。

焦らず進もう:Mother Clubフォール・クラシック(ロコ・ソラーレ、SC軽井沢女子、札幌国際大チーム三浦)

  • 推定SFM:女子4.0(男子の大会も同時開催)

  • 5チームずつ4組に分かれて、組内での総当たり戦を行い、8チームがプレーオフ進出

  • 女子の優勝候補:🇨🇦C.キャリー、🇯🇵ロコ・ソラーレ、🇺🇸ピーターソン、🇺🇸ストラウス

ジェニファー・ジョーンズが引退した後を引き継いだ🇨🇦C.キャリーが今季初戦を迎えます。優勝争いは、そこに🇯🇵ロコ・ソラーレや🇺🇸ピーターソンや🇺🇸ストラウスが挑むような構図になりそうです。日本からは🇯🇵SC軽井沢女子(🇺🇸ストラウスの組)と🇯🇵札幌国際大チーム三浦(🇨🇦キャリーの組)も出場しますが、日本からの3チームが予選で同じ組にならなかったのは、個人的にはありがたいです。🇯🇵ロコ・ソラーレは最近の好調を維持すれば、十分優勝を狙えるでしょう。🇯🇵チーム三浦は、カナダ遠征中唯一の一般の大会(他2大会はジュニア)で、🇨🇦キャリーとの対戦に加えて、地元の中堅ペアとの対戦もありますが、予選を通過できれば、さらに試合数を増やして経験を積むことができるでしょう。

🇯🇵SC軽井沢女子は、カナダ初戦に挑む訳ですが、北海道銀行の躍進をどういう気持ちで見つめているのかは、少し気になるところです。シーズン開始時の世界ランキングは29位と30位で隣同士でしたが、今や自分たちは30位とほぼ変わらない中で、北海道銀行はすでに15位です。ただ、前回日本選手権決勝で対戦したが、勝ったのはSC軽井沢女子で、それによってPCCC出場に合わせた計画になっている面も当然あるでしょう。今は世界選手権出場権獲得というわかりやすい目標があるので、変に他チームと比較し過ぎることもないのかもしれないですが、あまり焦らずに活動してほしい気はします。現状、五輪代表決定戦の切符を持つ唯一のチームでもある訳ですし、自分たちなりの課題設定がしてあるでしょうし、他のチームとスケジュール感は違って当然でしょう。

アメリカから7チーム参加しているのが多く見えますが、その大部分が大会が開催される🇨🇦マニトバ州に隣接した🇺🇸ノースダコタ州や🇺🇸ミネソタ州のチームです。大会が開かれる🇨🇦ウィニペグまでは、ミネソタ州最大の都市である🇺🇸ミネアポリス/セントポールから飛行機で1時間半、車でも7時間で、ノースダコタ州最大の都市である🇺🇸ファーゴ(映画やドラマで有名ですね)は、その半分ほどの距離にあります。国境を越えてはいますが、北米スケールで考えれば、“近くの街のチーム”と言っても語弊はなさそうです。

今季はどっちが先に優勝するのか:MDスーパーシリーズ 第1戦@カルガリー(小穴/青木、松村/谷田)

  • 推定SFM:6.0

  • 7チームずつ2組で組内総当たりの予選を実施し、プレーオフ進出は6チーム

  • 注目ペア:🇪🇪カルドベー/リル、🇨🇦ウォーカー/マイヤーズ、🇯🇵小穴/青木、🇯🇵松村/谷田など多数

ミックスダブルス(MD)の上位ペアを集めて、“4人制におけるグランドスラムに匹敵する”大会を目指しているとされるMDスーパーシリーズが、今年も開幕。参加チームは当初の予定より少なくなったようですが、SFMも昨季の開幕戦と同じ6.0まで上がりそうですし、実績のあるペアが多く参加している印象。同じレベルでポイントの稼げる大会は多くないため、MD日本選手権時点での世界ランキング国内最上位を争う日本の2ペアにとっては、最低でも相手より上の順位で終わりたいですし、できれば優勝まで上り詰めたいところでしょう。MDスーパーシリーズでは、両ペアとも昨季優勝していますし、大会との相性は悪くないでしょう。

🇯🇵松村/谷田が入ったグループAでは、世界ランキング1位の🇪🇪カルドベー/リル、カナダMD五輪代表決定戦の出場権をすでに得ている🇨🇦マーティン/レイコック、そして、4人制からは引退したがMDで活動を続ける一昨季のカナダ王者🇨🇦ジョーンズ/レイングが気になります。一方、🇯🇵小穴/青木が入ったグループBでは、カナダ国内で世界ランキング最上位の🇨🇦ウォーカー/マイヤーズ、平昌五輪MD銀メダリスト🇨🇭ペレ/リオス、先週エストニアでの大会で小穴/青木に勝って予選通過を果たした🇩🇪アッベス/ハーシュ、そして、R.ホーマン選手とのMD挑戦が注目を浴びる🇨🇦R.ブラウン/ボッチャーなど、こちらも気になるペアが多いです。

ランキングに表れない強さに注意:アルバータ・カーリングシリーズ・メジャー女子(北海道銀行、フォルティウス、ロコ・ステラ)

  • 推定SFM:3.5

  • 16チームのトリプルノックアウトで、プレーオフ進出は6チーム。Aイベント通過なら準決勝から、B・Cイベント通過なら準々決勝から。

  • 優勝候補:🇰🇷キム・ウンジ、🇯🇵北海道銀行、🇯🇵フォルティウス、🇨🇦スターメイ、🇨🇦キャメロン、🇨🇳ワン・ルイ

先週は同じ名前の男子の大会でしたが、今週は女子の大会として実施され、日本から🇯🇵北海道銀行、🇯🇵フォルティウス、🇯🇵ロコ・ステラの3チームが出場します。コンディション的に良さそうなのは、先週大会がなかったものの、長距離移動もせず、🇨🇦プレットとの練習試合などで調整していた🇯🇵北海道銀行。3大会連続優勝とまで行かなくとも、好調を維持してポイントを積み上げていければ、日本選手権時点でのポイント最上位で五輪代表決定戦出場が決まる可能性もあります🇯🇵フォルティウスは第2シードに入ったので、🇰🇷キム・ウンジと当たらずにAイベント通過を狙える場所ですが、現在の世界ランキング以上に実力があると考えられる🇨🇳ワン・ルイと当たりそうなのが、不気味なところ🇯🇵ロコ・ステラは遠征期間が長くないことを考えると、Aイベントで通過することよりも、勝ったり負けたりしながら、たくさんの試合を経験して、Cイベントで予選通過できる方がうれしいかもしれません。先々週のサヴィル・シュートアウトで予選通過できなかった🇨🇦スターメイや🇨🇦キャメロンも勝敗で言えば3勝2敗まで星を伸ばしてはいるので、うまく噛み合えば優勝争いに加わるでしょう。

有力チームも多種多様:ATBオコトクス・クラシック(TM軽井沢、コンサドーレ、ロコ・ドラーゴ)

  • SFM:5.5(男子のみ)

  • 24チームのトリプルノックアウトで、プレーオフ進出は8チーム

  • 優勝候補:🇨🇦ジェイコブス、🇨🇦マキューウェン、🇨🇦クーイー、🇨🇭ブルナー

日本のチームも毎年のように参加している大会で、今年も🇯🇵TM軽井沢、🇯🇵コンサドーレ、🇯🇵ロコ・ドラーゴの3チームが出場。ただ、大会のレベルが高いこともあり、毎年割と苦労している印象があります。今回も、新スキップとのシーズン初戦を迎える🇨🇦ジェイコブス、先々週に優勝した🇨🇦マキューウェン、地元アルバータ州の🇨🇦クーイーなどのカナダ上位勢に加えて、🇨🇭ブルナーや🇩🇪トツェックなどの欧州勢🇺🇸シュスターや🇺🇸ドロプキンなどのアメリカ勢と、手強い相手が多く参加しています。

🇯🇵コンサドーレは遠征初戦ですが、🇺🇸シュスター、🇨🇳シュウ、🇳🇿フッドなど、PCCCで対戦するであろうチームも多く出場しており、お互いの手の内を知る機会になるかもしれません。🇯🇵TM軽井沢と🇯🇵ロコ・ドラーゴはアルバータ州での3連戦の3戦目で、実力は出しやすい環境だと言えそう。どのチームもまずは予選通過を目指して、あわよくばその上も狙う感じでしょうか。🇯🇵TM軽井沢は、ベスト4まで行くと、グランドスラム出場に少し近づくでしょう。

その他の大会

🇨🇭ウィメンズ・マスターズ・バーゼル

  • 推定SFM:5.0

  • 5チームずつ4組の組内総当たりで、全体順位1位〜8位がプレーオフ進出

  • 優勝候補:🇨🇭ティリンツォーニ、🇸🇪ハッセルボリ、🇮🇹コンスタンティーニ、🇸🇪ヴラノー、🇨🇭X.シュヴァラー

🇨🇭バーゼルに欧州の上位チームが勢揃いする大会で、3週間前の🇳🇴オスロカップ(SFM:4.5)の出場チームに🇨🇭ティリンツォーニや🇮🇹コンスタンティーニが加わり、さらにバージョンアップした感のある大会。上位チームにとっては、グランドスラムに合わせて🇨🇦カナダに渡航する前に、さらにポイントを伸ばすチャンスであり、同時に、欧州選手権に出場する🇳🇴ルルヴィク、🇪🇪トゥヴィッケ、🇭🇺カロチャイ=ヴァン・ドルプなどにとっては、欧州選手権前に上位勢と対戦する残り少ないチャンスの1つと言えます。

🇳🇴オスロカップのときにも触れましたが、この大会は🇸🇪スウェーデンの女子世界選手権代表争いの対象大会の2戦目です。今季のスウェーデン女子の世界選手権代表選考規程では、指定された7つの大会のうち、獲得ポイントの大きかった6大会のポイントを合計した数値で、世界選手権代表を決めますが、1戦目は🇸🇪ハッセルボリが優勝、🇸🇪ヴラノーが予選敗退と明暗が分かれ、先週の欧州選手権代表決定戦も4勝0敗で決まってしまいました。🇸🇪ヴラノーも残り6大会で良い成績を取れば、十分に挽回できる差ではありますが、このままズルズル行かないためにも、🇸🇪ハッセルボリと同じぐらいの順位は取っておきたいところです。

🇰🇷第2回大韓体育会会長杯 一般の部

先週前半に行われた冬季ワールドユニバーシティゲームズ代表決定戦に続いて、今週は第2回大韓体育会会長杯が開幕し、国内のチーム同士で優勝を争います。一般の部は、21日(土)の午後から始まり、24日(火)の午前中に決勝戦が行われます。

昨年の第1回大会は12月に行われ、男子は🇰🇷キョンブク体育会(キム・スヒョク)が優勝、女子は🇰🇷チュンチョン市役所(ハ・スンヨン)が優勝していました。今年は9月に行われるため、海外遠征との兼ね合いで女子の国内3強や男子の🇰🇷カンウォン道庁は出場しません。そのため、ユニバーシティゲームズ代表決定戦に出ていたチームと比べると、一般の部の女子は、先週出ていた5チームのうちの4チームでの大会となり、一般の部の男子は、先週出ていた3チームに🇰🇷キョンブク体育会と🇰🇷ソウル市役所(チョン・ビョンジン)を加えた5チームでの大会となります。ユニバーシティゲームズ代表決定戦を勝った男子の🇰🇷ウイソン郡庁と女子の🇰🇷チョンブク道庁が優勝争いの中心になりそうです。



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