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マクドナルド・森山栄之助顕彰碑 @長崎市西山 松森神社参道(2021年3月)
ハンバーガーではありません・・(^^;
大河ドラマ「青天を衝け」で徳川家康が"日本初のネイティブ・スピーカーの英語教師"としてマクドナルドを紹介したり、ドラマの中で通訳の森山栄之助が出てきましたので、長崎市西山の松森神社参道にある2人の顕彰碑を紹介します。
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<ラナルド・マクドナルド>
1824年にスコットランド人の父とインディアン・チヌーク族の母との間に生まれる。早くから日本に憧憬をもち、1847年(弘化4年)、24才の時にアメリカの捕鯨船に乗り漂流民を装って北海道の利尻島に漂着。密入国者として捕縛され長崎に護送。牢獄生活を送っていたが、英語習得を目指していたオランダ通詞(オランダ語の通訳や貿易に携わる長崎の地役人)が長崎奉行所に願い出て、森山栄之助ら14人に英語を教えた。1849年(嘉永2年)、米艦プレブル号で送還。
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<森山栄之助(多吉郎)>
1820年(文政3年)オランダ通詞の家に生まれる。英語が少し話せたことからラナルド・マクドナルドの取り調べに当たり、後に彼から直接英語を学ぶ。1853年(嘉永6年)のプチャーチン来航の際は川路聖謨の通詞を、1854年(嘉永7年)のマシュー・ペリー来航の際も通訳を務めた。後に幕臣に取り立てられるも明治新政府には出仕せず、1871年(明治4年)逝去。
なお、マクドナルドは罪人として投獄されていたため、森山栄之助らオランダ通詞14名は、座敷牢の格子越しに英語を学んだそうです。
マクドナルドの帰国後も、森山はアメリカ人に会うたびにマクドナルドの消息を尋ねていたとか。
また、マクドナルドもアメリカに帰国後生涯日本を忘れたことがなく、1894年に息を引き取る前に「ソイナラ(さようなら)マイ ディア ソイナラ」と言い残したとのことです。
*この記事は2021年3月27日のFacebookへの投稿を加筆・修正したものです。
この記事は以下の本を参照にしました。
(追記)
2022年1月に放映されたNHK土曜ドラマ「わげもん~長崎通訳異聞~」では、この森山栄之助が準主役として登場しました。小池徹平さんが、主人公の師となる栄之助をイキイキと演じていたのは記憶に新しいですね。
前年の大河ドラマ「青天を衝け」で森山栄之助がちらりと登場したのは、あのドラマの伏線だったのかもしれません。
土曜ドラマ「わげもん」のHPはこちら
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