国指定史跡「高島秋帆旧宅」訪問(2020/11/8) @長崎市東小島町
幕末の砲術家、高島秋帆の旧宅跡が長崎市東小島町にあるので行ってみました。
高島秋帆旧宅 (以下、長崎市のHPより引用)
門下生として有名なのは幕臣の下曽根信敦、江川英龍など。
まずは下曽根信敦について。
余談ですが、この下曽根信敦から高島流砲術を伝授されたのが、浦賀奉行所与力の中島三郎助。高島秋帆からみると孫弟子ということになりますね。戊辰戦争の際に榎本武揚率いる旧幕府軍に参加し、箱館戦争で息子二人と共に壮絶な戦死を遂げる人物です。
2019年8月に函館を旅行した際には中島三郎助父子最後の地碑を訪問しました。
そして、江川英龍について。
江川英龍、通称太郎左衛門。伊豆韮山の代官で、品川台場や韮山反射炉を築いた人物です。兵糧パンを焼いた人物として「パン祖」とも呼ばれています。韮山反射炉(英龍の子、英敏の時に完成)は日本で唯一稼働した反射炉として2015年に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産に登録されました。
(高島秋帆の門下生の1人に佐賀藩武雄鍋島家家臣の平山醇左衛門もおり、また、詳細不明ながら丸岡藩の砲台を設計した砲術家の栗原源左衛門も門下生だと言われていて、高島流砲術の影響の大きさがいかに甚大であったかを感じます。)
高島秋帆旧宅は長崎市内の崇福寺電停から徒歩5分位の行きやすい所にあるにもかかわらず、あまり整備されていない印象(2020年11月8日現在)。来期の大河ドラマ「青天を衝け」に高島秋帆が登場するそうなので、もう少し整備して説明板等が欲しい所です。
<追記>「青天を衝け」で玉木宏さん演じる高島秋帆、カッコよかったですね!
中島三郎助父子最後の地碑についてはこちら。
中島三郎助を描いた小説。名作です。興味ある方は是非読まれて下さい。
伊豆韮山反射炉についてはこちら。
江川英龍の邸宅も重要文化財として保存されています。行ってみたい。
*この記事は2020年11月9日のFacebookへの投稿を加筆・修正したものです。