【読書記録#25】リーダーシップ3.0
✔ どんな指導者像を確立していこう?
✔ チームを率いるのにどんなスキルやマインドが必要なのか?
そう考えている指導者さんにとって非常に参考になる本でした。
これが、これからのリーダー(指導者・監督・キャプテン)に共通して求められると分かります😊
1.これまでのリーダーとこれからのリーダー
これまでは、カリスマ的リーダーが組織を動かしました。
英雄ナポレオンやヘンリー=フォードのように、組織をトップが統一するリーダー像から始まり、松下幸之助やジャックウェルチのように、フォロワーと協力しながら一体感をつくるリーダー像に変わっていきました。
そして時代の変化と共に、これからは支援者的リーダーが組織を良く動かします。
例えば、2011年サッカー女子日本代表の監督を務めた佐々木則夫監督や、2014年サッカーW杯にてキャプテンを務めた長谷部誠選手が具体的なこれからのリーダーシップモデルです。
以下、本書の一章(時代によるリーダーシップの変換)による、
リーダーの在り方のまとめです。
2.リーダーシップ3.0とは
これからのリーダーシップのテーマは、
そして、それらのベースとなることが、
「自律(パーソナルリーダーシップ)」=「他律」でないこと。
つまり、
・自分がこうなのは上司のせい、会社のせい、世の中のせいと考えない
・自分以外の何者かにコントロールされていると考えない
ことをさします。
リーダーシップ3.0の特徴としては以下の通り、
3.信頼関係を育む
リーダーとフォロワーの関係づくりで大切なポイントを挙げています。
・相手をリスペクトする
・関心を寄せる
・学ぼうとする
・オープンである(弱みを見せられる)
・失敗を許せる
リーダーの度量が信頼を寄せるポイントになります。
4.リーダーシップ3.0を実践する組織(チーム)
リーダーシップ3.0が発揮できている組織(チーム)には3つの前提条件があります。
ただリーダーシップの取り方、在り方が分かっただけでは、リーダーシップ3.0は発揮できないという事です。
組織(チーム)に上記の3つが落とし込まれていること。きちんと言語化されていて、組織(チーム)に関わる全員が理解し実行できるように工夫されていることがリーダーシップを発揮する前提条件です。
5.リーダーシップ3.0に必要な要素
3.0のリーダーは、それまでのリーダーとは異なって、ヒエラルキーの上に立って率いる人ではありません。そのため以下の要素が必要だとあります。
それぞれの紹介は割愛しますが、通じることは、リーダーシップをとる人が自分の利益を追うのではなく、社会全体からみて正しいことをすることです。ふと自分の立場に固執しがちな社会において、社会全体を俯瞰して良い行動がとれる人が3.0のリーダーです。
6.まとめ
本書の末尾には、リーダーシップ3.0型のあり方の背景が改めて書かれています。
今求められるリーダーの役割は、どれだけメンバーのパーソナル・リーダーシップ(自律)を引き出せるか働きかけ、それを発揮できる場を整えられるかです。
スポーツにおける指導者の役割もこれと同じく思います。
選手のパーソナル・リーダーシップ(自律)が育めるチームですか??
私自身も多くのチームと関わる中で「リーダーシップ3.0」を追求して参ります。では。