国というのをやめましょう。国政府といいましょう。
「国政府」だからね。
国というのをやめましょう。国政府といいましょう。これはすごく重要なこと。
ニュースも池上さんも、平気で「国が◯◯しました」っていう。けど、あやまり。国じゃない。
「日本国の政府」が正しい。政府に過ぎない。
国と国政府はかなり違う。国政府の意思決定に実質的に関わっているのは、だいたい500人位の人間。
500人位の組織を国というのはおかしい。
今の日本を代表する意思決定機関を選ぶとすると、政府にはなるけど、国ではない。
この言葉遣いは、重要なことへの思考停止を招く誤用である。
実際のところは政府の意見に過ぎないのに、日本の津々浦々全国民が賛成しているみたいなかんじに誤解させたりする。
政府を矮小化したい反政府的な新聞でも、平気で国っていってるのがよくわからない。
よく、考えてないんだろうなと思う。
普通の人がそこまで考えてないのは、しょうがないけど、新聞とか報道関係者は、それくらいは考えてほしい。
国政府を省略した言い方と言うには、意味が違いすぎるし、省略している認識もない。
ちなみに国とはなにかといえば、
狭い意味では、領土とそこに住む人を指す。さらには、その領土上での言語、文化、歴史まで入ってくる。このあたりが「国」という言葉を使うときに、もっとも多い使われ方だろうと思う。さらに広義をとると、過去に住んでいた日本人なども含まれる。
「海外旅行に行くと、この国のいいところがよくわかる」
「この国は、なにかがおかしい」
「やっと帰国した」
「国をあげて熱狂した」
「この国に生まれてよかった」
「日本という国は、○○だ。」
さしあたって、国という言葉が使われるパターンを色々考えてみたが、国政府と国というのがまったく違うことがおわかりいただけると思う。