イルカと泳ぐという長年の夢を叶えたよ♪
長年のイルカと泳ぐ夢を今夏、叶えることができました。
20代の頃からドルフィンスイムをしてみたかったのですが、なかなか夫に伝えることもできずに年月が経ちました。50代になっても繊細さんのままですが、人生の節目で、色々な心の葛藤がありながらもなんとか実現できたので、その時のことを本に記しました。
イルカの島・御蔵島で船が欠航してしまい、3回目のドルフィンスイムをできた時の様子を公開します。
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海に飛び込む時には、やっぱり深呼吸して「えいや!」という気合が必要ですが、船上の雨あられがあまりにひどいので、そこから逃れるようにスッと海の中に入れます。
ズボズボズボ……
海の中は生温かいです。外は土砂降りなのに、そんなことは全く関係ない穏やかな世界。その一部になれていることが心地よく感じます。
くすんだ青が果てしなく続く……。そのはるか向こうからイルカがやってくるのが見えてきます。
“ああ、こっちに来るなぁ”と思って見ていると、かなり近くをゆっくり泳いでいくので、目も合って、胸びれも体もじっくり見ることができました。
私がイメージしていたドルフィンスイムは、まさにこんな感じです。深く潜れないのであきらめてしまっていたけれど、イルカからこちらに来てくれました。
その後も船で休む暇もなく、連続してイルカに逢いに海に入っていきます。飛び込む海の状態によって、遠くまで見渡せたり、暗くて良く見えなかったり色々です。
今、海面でぷかっと浮いていたら、
「すみません。進行方向にお邪魔してました?」
と謝りたくなるぐらい、たくさんのイルカが私を避けて泳いでいきました。その勢いに驚いて、もがいていたら、間違ってイルカに触ってしまいそうになって、手を引っ込めたぐらいの距離感。
イルカにくっついているコバンザメと目が合った時には、ギョロっとした目も驚いていたような気がして可笑しかったです。
何もかもがスローモーションで動いています。こんなに穏やかで静かな空間、人生で初めての経験です。海と一体化している。心と体が海に溶けていくようです。
船が着岸できるか、
ヘリが飛ぶか、
イルカがどんな状態か……。
御蔵島に来てから「運」という単語を何度も聞きました。そんな運任せの生活を普段していないので戸惑ってしまいます。
1回目、2回目のドルフィンスイムは、自分でイルカを探しても見つからず、海面に顔を出して「イルカが来るよ」と言われてから海中を見るということが多かったです。そしてイルカが近くに来たとしても、一瞬見えたと思ったら、あっという間に通り過ぎていってしまいました。
でも、3回目はゆったり一緒に泳いでいると感じることができて特別な体験。
前日、船やヘリが予定通り出ていたら、こんな体験はできませんでした。もし今後、また船が出なかったり何かあったりしても、このためだったとありがたく思うことにします。
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……50数年の人生の中で、5本の指に入る幸せな時間でした。
これは長年の夢だったドルフィンスイムを実現する過程で、7つの質問をしながら新しい価値観を身に付けていく下記の旅エッセイの一部抜粋です。
サムネの写真、そして、本の中で使わせていただいている美しいイルカの写真をご提供いただいたカメラマン、田口周一さん、そして、まるごと御蔵島ツアーの皆さまに心から感謝いたします。
もう遅いかもしれませんが、11月17日に開催されるレジェンドさんのLEGEND SONIC に応募してみます。もし間に合ったら、どんな音楽が生まれてくるのかワクワクします。