シカゴ7裁判 #40
先日Netflixで、「シカゴ7裁判」という映画を観ました。
1968年にシカゴで行われたベトナム戦争反対の大規模デモが舞台です。
その際に逮捕された7人(正確には8人)の男たちのその後の裁判の行方を描く実話ストーリー。
物語の大半が裁判のやり取りですが、その際の判事の対応があまりに理不尽で、何とも言えない気持ちになります。
判事の対応をめぐり、被告となる7人の男たちの間にも言い争いが起こります。
そんな中、何度も法廷侮辱罪に問われながらも、果敢に判事に挑む弁護士の姿がカッコ良かったです。
結末は映画を観ていただきたいですが、この映画を観た率直な感想としては、権力者がひとたびその権力を使い始めると、従う以外にどうすることもできないなということです。
そのような権力に対抗するには、情報公開しかないということも改めて認識しました。権力者がどのような態度を取っているか、どのような対応、判断をしているかをその過程を含め多くの目に晒す。そうすることで、牽制機能を働かせることが大事だと思いました。
監督・脚本は、『ソーシャル・ネットワーク』や『マネーボール』『スティーブ・ジョブズ』など数々の実話に基づく作品を独自の目線で手掛けてきたアーロン・ソーキン。
出演は、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのエディ・レッドメイン、『(500)日のサマー』『インセプション』などのジョセフ・ゴードン=レヴィット、『レ・ミゼラブル』『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』などのサシャ・バロン・コーエンらとなっています。
アカデミー賞候補の呼び声も高い映画で、2時間を超える時間も長く感じさせない内容なので、ぜひ、一度ご観賞ください。