自己紹介(特技:本質を見抜くこと)

1.  オンライン診療医、やっています

私は少し変わった医者です。

どんなところが変わっているかと言いますと、オンライン診療専門のクリニックをたった一人で立ち上げたような医者です。

世の中でそんなことをしている医者は多分私くらいです。もし私以外にそんな医者がいたら教えて下さい(笑)。

でもそんな大胆なことを単なる思いつきで始めたわけではありません。この道に至ったのには私なりの理屈があります。

仲良くなった人とであればお酒でも飲んでじっくりと話したいところですが、そんな長い文章は読んでいられないと思うので、ここでは要点だけまとめて伝えます。

西洋医学中心型医療の限界に気づいた(誰も病気を治せていない)

②糖質制限食という食事療法に出会った(食事療法に劇的な効果があることを身をもって知った)

③糖質制限食でも治らない病気の背景にストレスがあることに気づいた

④糖質制限するのも、ストレスマネジメントするのも医者ではなく患者自身であり、医者がどれだけ知識や技術を洗練させても患者自身の行動が変わらなければ病気は絶対に治せないという構造に気づいた

⑤患者に用意された医療を提供するシステムが根付いた病院という環境では、患者が主体的に行動するように仕向けることは極めて困難であると実感した

⑥患者がどう動くべきかをサポートするオンライン診療であれば、数少ない主体的に動こうという患者にアプローチ出来て、かつ糖質制限とストレスマネジメントの知識を駆使して病気を根本的に治す方向へ導ける可能性があると感じた

とまぁ、こんな感じでオンライン診療医になろうと思ったわけです。

よかったら私のオンラインクリニックのホームページものぞいてみて下さい。


2.普通のクリニック開業ではダメな理由がありました

理念にはよく共感してもらえます。でも「それならわざわざオンラインでやらなくても、普通のクリニック開業でいいんじゃない?」ともよく聞かれます。

ただですね、クリニックを開業するということは、正直な話それを経営していくためにお金が必要じゃないですか。

ということは定期的に患者さんに通院してもらう必要があるわけですよね。

私の理想は「患者さんが病気から卒業すること」、でも現実は「患者さんにずっと通っていてもらいたい」...。

はっきり言ってこの2つの考えは完全に矛盾してしまうんですよね。

通常の病院やクリニックを経営するためには必ず患者さんに定期的に通院してもらう必要があります。

だから私は患者さんが通院することで初めて経営するような仕組みではなく、患者さんが定期的に通院していなくても私自身が食べていけるようになるための全く新しい仕組みを構築する必要がありました。

それともう一つ大事なこと、私がよく患者さんから聞く台詞に「先生にお任せします」というものがあるんですけどね。

病院やクリニックという舞台で普通に通っている人に、いくら理想を目指すからといって「治し方を教えるから今後通わないですむようにしましょう」と言っても無駄なんです。

だってほとんどの患者さんは「先生にお任せ」するために、言い換えれば、「自分」ではなく「医師」に病気を治してもらうために病院やクリニックへ通院しているんですから。

そんな状況で、私の理想を相手に押しつけることはできやしないんです。

それならば全く新しいフィールドで、「そもそもここは病気を根本的に治したいという人だけが望んで来る」という舞台を一から作れば、

少なくとも本当は「先生に病気を治してほしい」、もっと言えば「いつも通り薬を出してほしい」と願う患者さんに無理を押しつけなくてもよいと考えたわけなんです。

私はすでに「病気は医者という他人には絶対に治せない」「医者という他人が患者の根本的な原因を取り除くことはできない」という本質に気付いていますので、

そんな「患者自身が治す力をサポートしたい」私と、「とにかく医者に治してもらいたい」患者が出会ったところでお互い不幸になるだけなんですね。

だから私は自分が力になれる可能性のある患者さんに、縁さえあればいつでもつながることができるという場を作るためにオンライン診療という場を選んだのです。

こんなアイデアに気づくことが出来たのも、私が本質を見抜くのが得意だからなのではないかと思うのです。


3.そうです。本質を見抜くのが得意なんです。

私が他のお医者さんに比べて得意なところがあるのだとすれば、

2つの全く違うように見える事柄の中から、共通する構造を見つけ出すのが得意という点です。

例えば、私は糖質制限食という食事療法を実践するようになって、ものすごく体調がよくなったんですけどね。

ふと出会った農家さんが農薬や肥料を全く使わない農法でおいしい野菜を育てているということをおっしゃっていたんです。

もう私はその話を聞いてすぐ「同じだ!」と思いましたね。皆さん、何が同じかわかりますか?

それは「過剰栄養を取り除き本来のバランスに戻せば生命本来の素晴らしい能力を発揮することができる」というものですね。

それから気づいたらもう、私は畑で野菜を育てていましたよ。大分変わった医者でしょう?

でもですね。こんな風に一見全然関係ないように見える事柄の中に共通する構造を見つけ出すことができるとですね。

それってものごとの「本質」に近いんじゃないかっていう気がするんです。

もう一つ例を出しましょう。最近、ネット上で誹謗中傷だとか、〇〇正義だとかいう行き過ぎたクレーム行動が問題になっていたりしますよね。

これと疲れた時に甘いものを食べたくなると感じる人が多いという事実はとても似ていると私なんかは思いますが、皆さんどうですか?

何が似ているかと言いますと、「人間は手っ取り早い快楽を求める」「人間は楽な方に動く」という点ですね。

甘いものを食べると確かに元気が出るんですよ。でも、疲れた時は普通からだはどうすべきかというと「休む」べきなんです。

しかし甘いものを食べるとまた動き出すことができる、そんな楽な話はないから甘いものを食べる、そしたらおいしいからクセになる・・・と。

そうやって本当にすべき行動から目を逸らしてとりあえずの付け焼き刃的な行動を人は選ぶものなんです。なぜならばそれが楽だからです。

一方、誹謗中傷や〇〇警察ってどうでしょうか。

多分自分なりの正義感があるんだと思いますよ。それの価値観に従わない人がいると許せなくなる気持ちはわかります。私でもそういうところはありますから。

でも人間を社会を構成する集団の一員と捉えた時に、価値観に合わない人がいた時に本当にとるべき行動は、「多様な価値観を受容すること」「多様な価値観が受容できるように自分(社会)を変えていくこと」であるはずです。

けれど手っ取り早く価値観の合わない人間は排除するようが楽なんですよね。そして何よりそれが自分の正義感に基づいていれば相手を言い負かしてやった時に気持ちいいんです。

その行動を取ると楽だし気持ちいいから繰り返す、両者って似ていると思いません?

こんな風に「本質」を見つめ続ければ、自分が本当にやるべき行動が見えてくるような気がするんですよね。

私はそんな風にものごとの「本質」に触れ続けたがために、気がつけば農業しながらオンライン診療をやるようになっていたのかもしれません。

そんな私、「たがしゅう」と申します。こんな私がお送りするnote、よかったら応援してもらうと嬉しいです。

よろしくお願いいたします(^^)/

患者がもっと自由に自分の健康を管理できる新しい医療のカタチを具現化できるように情報発信を頑張っています!宜しければサポートして頂けると励みになります。頂いたサポートはズバリ!私の大きなモチベーションとなります(^_^;)!