やばい!遅刻だ!と思った時の対処法
朝起きたら、びっくりするくらい遅い時間だった。
そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。
その時の気持ちってあせりますよね〜。遅れを取り戻そうと、大急ぎで準備するんですけど、あせってうまく進められなかったりなんかして。
もう二度とこんな気持ちになりたくない、って思うんですけど、忘れた頃にまた同じことを繰り返してしまうっていうのは結構あるあるではないでしょうか。
今回はそんな気持ちにならなくて済むようにするためにはどうすればいいかを考えてみます。
もちろん、遅刻しないように早起きするというのが解決策だというのは誰が考えても明らかですが、それで解決するなら誰も苦労はありません。
ここでは「朝起きるのが遅れるという現象が一定の確率でどうしても起こってしまうもの」という前提で対策を考えてみたいと思います。
話を大きく、2つに分けてみましょう。
1.遅刻が発生したとしても焦らないようにする工夫
2.遅刻の被害を最小限に食い止める工夫
1.遅刻が発生したとしても焦らないようにする工夫
まず「焦るとパフォーマンスが落ちる」という事実を明確に認識しておくことです。
「急がば回れ」ということわざもあるように、急ぐことで焦りながら仕事をしてしまうと普段であれば正確にこなせる仕事も質が低くなってしまうのは人類の共通現象です。
例えばスマホを忘れてしまったり、財布を忘れてしまったり、持って行くべき書類を忘れてしまったり、あるいは交通事故を起こしてしまったり、といった具合です。
急いだことによって生まれた焦りが、結果的に余計にひどい結果を生み出すということにもなりかねません。
従って、遅刻した時には当たり前のようではありますが、まず「焦らない」ということを肝に銘じましょう。
その上で、「いつもの家支度の中で省略できる作業はないかを冷静に分析」します。
例えば「顔は洗わない」「歯磨きをしない」、女性であれば「化粧をしない」というのも選択肢の一つでしょう。
「トイレに行かない」はあまり賢明な選択ではありません。なぜならば目的地に向かう際の「身体的な焦り」を生む要素となるからです。
ともかく自分の中で省略できる工程がないかどうかを検証し実行します。そしてあとでその省略が正しい選択であったかをフィードバックします。
そうすることで「いざとなればここを省略できる」という安心感を持つことができ、その安心感がさらに焦りを抑制する好循環へとつなげていきます。
2.遅刻の被害を最小限に食い止める工夫
これについては「仮に遅刻したとしても大丈夫な状況を作る」ということが重要です。
ここで言う「大丈夫」というのは自分の心の状態についての「大丈夫」です。
通う学校や勤める会社によってはなかなか「遅刻は大丈夫」と思えないかもしれませんが、
例えば、フリーランスの仕事をしていると、遅刻したとしても取り戻せる仕組み作りをすることは十分に可能です。
もちろん、仕事相手に迷惑がかかるという部分は気になってしまう人もいるかもしれませんが、
本質的には他者の課題を自分の課題と混同しない方がよいです。なぜならば他者の課題は自分にとってコントロールしようがない部分であるからです。
遅刻によって他人がどう思うかはどうしようもないのでスルーして、その遅刻によって自分がどう感じるか、自分の学業や自分の仕事にどのような影響が出るかという、あくまでも「自己の課題」に焦点を合わせます。
そういう意味で、たとえ遅刻したとしても「この経験を次に活かすんだ」という発想を持てば、その発想そのものが遅刻のダメージを減らすことができます。
そして「遅刻の経験」を無駄にせずに次に活かすという作業を繰り返せば繰り返すほど、次に同じような事態に陥った時のダメージを減らすことができるという好循環を生み出すことができるわけです。
そのフィードバック作業の結果、遅刻があっても大丈夫なシステムを作ることにつながるかもしれませんし、
遅刻の自分へのデメリットを深く受け止めて、結局は「早起きをする」という行動変容につなげるかもしれず、人によって解決策はさまざまでしょう。
ただ、「遅刻した」⇒「早起きしなければ」という常識的な価値観に受動的に従おうとする行動変容と、
「遅刻した」⇒「フィードバック」⇒「遅刻した」⇒「フィードバック」⇒「遅刻した」⇒⇒⇒・・・⇒⇒⇒「フィードバック」⇒「早起きする」と主体的に考えて到達した行動変容は似て非なるものです。
目標に向かって行動しようとするエネルギーの源泉が雲泥の差です。後者で「早起き」にたどり着いた人は、きっと難なく実践できることでしょう。
まとめると、「やばい!遅刻だ!」と思った時にとるべき対処法としては以下のようになります。
1.必要最小限のプロセスに絞って焦りを最小化する
2.遅刻によって生まれる自己の課題を内省によって明確にし、その課題を解決するための方法をフィードバックを繰り返しながら生み出していく
少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。