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オルゴール、それは世界初の機械的録音機

私の幼少期における、目覚まし時計分解事件!(w)に続く話題としては、やはりオルゴールに刻まれている音楽は著作権保護されているのか否か?でしょう。
ご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、現在ではオルゴールだけではなく音声を記録したチップでさえも、録音の著作権許諾を受けて製造されています。
この歴史をちょっとした豆知識として紐解いてみましょう。

そもそも、レコードっていつからあるんでしょうね?今では音楽を聴く方法はほぼネットでのサブスクでしょうか?日本ではいまだにCDがある程度売れてはいるものの世界的には風前の灯。月額幾らか固定の金額を払えば、数億曲と言われる楽曲を瞬時に聴くことができる、そんな便利な時代になっていますね。YouTubeでは毎日のように新しい動画が生まれ、権利を持つ人の投稿によって多くの音楽はタダで聴けるようになっています。まぁ、音質云々はともかく・・・
話を元に戻すと、レコードの原型は19世紀末に発明家エジソンによって作られ、暫くの間は彼が発明したような円筒形のものに音の波形を刻み込み、それを逆に読み取る機械的装置によって音声を発生させるというものでした。

その当時すでにスイスの名産品として、音楽を奏でる機械であるオルゴールが存在していました。円筒形のシリンダーに突起物を精巧に配置して、音階を奏でる金属製のハープ?みたいなものを引っ掻くことで音楽を奏でる機械ですね。その歴史については以下のリンクに詳細があります。

さて、実はフランスの隣国であるスイスで古くから受け継がれた時計製作の精巧な技術を持つ職人たちが作るシリンダー型オルゴールはスイスの主要な輸出物だったので、フランスではスイスの国策圧力に屈する形で著作者の許諾なくオルゴールを製造することが出来ていたんです。合法ですよ!
これがフランスの法廷で認められてから、その判断が覆るまで数十年という月日を要したのです。
今日はここまで・・・

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