恩師からの一喝
御年九十歳の恩師から、今描いている作品の個展のパンフレットが届いた。
その奔放 さと野生味、遊び心や湧き出る 生命力。
まるで子供が、全身に絵の具を塗って、キャンバスに体ごとぶつかって描いたような、天衣無縫な画風。
「これが、九十歳で描いた絵画か…!!」
非常に ショッキングだった。
もちろんいい意味でである。
恩師の性格は知っている。
恩師の性分は知っている。
少しも衰えていなかった。
それどころか、御年九十歳になって更に、恩師を縛るものはなくなり、恩師の格闘は既に終わり、恩師は新しい境地に達していた。
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