『祈り』
感受性が同化し
声にならぬ声が
肉体の中を
逆巻いている
湧いて出る涙は
ひとつの決意に
ひとつの希望に
立ち続ける姿への
渾身のエールなのかもしれない
命が
ひとつの命に賭けるとき
その淡々とした口調と
語られる生々しい緊迫とに
放つ想いと
危うさを払拭するような
強靭な愛に身を打たれ
この手にこの声に
この体にこの祈りに
果たして力があったなら
できるなら駆け寄って
その身を抱擁し
生身の声をかけたいのだ
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