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デジタルバタール

本日のパンは、『バタール ハーフ』です。

通常ベーカリーの基本とも言える、フランスパン系。
うちのベーカリーでも毎日ほぼ同時刻に焼き上がりを設定し、焼けるとすぐに焼き立てをアピールしながら品出しをします。
あって当然のパンだからでしょうか、勤め始めて3ヶ月以上経過した今日まで購入していなかったのです。
いや違う、生地自体の味見は、プチフランスでしていましたっけ。

今更ですがフランスパンは単なる総称で、その種類は数多くあります。
うちのベーカリーではシンプルタイプとしてバゲットとバタール、それと生地量の関係でたまに焼く、前述のプチフランスだけでしょうか。
成型により食感と味わいが変化するのはフランス系に限った事ではありませんが、ここいらできっちりうちのフランスパンの味を知っておくべきだと考えたワタシ。
選んだのはバタールです。

バゲットを焼いているお店なら、たいていいっしょに並んでいるのでご存じかと思います。
バゲットより太くて短いアイツですね。
このバタールですが、日本では1番人気なのだとか。
それは知りませんでした。
確かにやたら長いバゲットよりは、とっつきやすい形をしているかも。
ちなみにバタールとは”中間の“という意味で、バゲットをさらに太くしたようなドゥリーブルとバゲットの間を示すものらしい。
まぁ一般的なパン屋さんでは、ほぼバケットとバタールの2択だとは思いますが。

ところでワタシのバタール購入理由は、ハーフカットスライスだったからです。
もちろんハーフカットも毎日出していますが、いい形状のバタールを適正なサイズできれいにカットしたものとなると、なかなか巡りあえません。
偉そうにチェックしているワタシですが、成型の方はなんとかなるにしても、クープの入れ方は最悪なんです。
今のベーカリーではまだ焼き場作業をしていませんが、かつて焼きまくっていた頃、それがコンプレックスでした。
そしてパン切り包丁の使い方も、ハッキリ言って下手くそ。
だからこそそれができる人を尊敬するし、そのように焼き上がったパンを買いたいという訳なのです。

厳選バタールはとても美味しかったですよ。
プチフランス同様適度な塩味以外の雑味がなく、まさにいろんなペーストの受け皿としてベストなパンです。
以前はバリッとよく焼けた皮が好みだったのですが、最近は歯の問題もあって少々薄い焼き色のソフトタイプに惹かれがちのワタシ。
次は是非、いい顔をしたバゲットも狙いたいと思っています。


使用した筆
     主線…6B(鉛筆)
     断面…ヘビーメタル
     表面…グランジ

すんなり描けたので、今回はデジタルっぽい仕上げに。
全レイヤーをフラット化してハーフトーン3%をかける。
これはやってみないとわからないので、必ずコピーを残しておく事。
文字も同様にしてみたが、プロクリエイトのテキストはやはり使いにくいし、日本語対応はイマイチだなぁ。

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