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とても正しいあんぱんでした
本日のパンは“手包み2層あんぱん”です。
ワタシは、現在の職場であるベーカリーコーナー入ったばかりのド新人。
なのでどのような製造計画で日々の生産数を決めているのか、まだ詳しくはわかりません。
せいぜい土日は製造数が思いっきり増えるとか、フェアがある時はそれを集中的に作るとか、それぐらいでしょうか。
ただそのような変動する製造量に全く関係なく、毎日同じ生産数のパンもやはりありまして、今日のあんぱんがまさにそれなんですよ。
しかも3個。
3個ですよ?
最初はロスが出たのかと思いましたが、なぜか毎日決まって3個なのです。
気になるじゃありませんか?
だってあんぱんが他にたくさんある訳でもなく、類似商品としては“粒あんドーナツ”ぐらいなのに。
しかもその”粒あんドーナツ“は、毎日ダース単位で製造されているのに。
ワタシがパン製造現場を離れていたこの20数年の間に、あんぱんのトレンドは激変したのでしょうか?
そんな完全数量限定のあんぱんですが、固定ファンはいらっしゃるらしく、ワタシが仕事終了後に買おうとしてもない場合が多いのです。
1か月たって、ようやく手に入りました。
3個の謎はともかく、まずは味見しないと話になりません。
和紙調包材に包まれて、どっしり持ちばかりのする“手包み2層あんぱん”。
表面にたっぷり黒胡麻が乗っており、まごう事なき正しいスタイルですね。
ぺったり気味の生地を半分に割ると、明らかに生地量を上回る粒あんがぎっちりと。
1番気になってた2層の片方豆乳クリームは、いったい何処へ?
粒あんに侵食されてうっすら白っぽいクリームが生地にへばり着いていますが、もしかしてこれでしょうか?
それにしても、きちんとあんぱんを食べたのはものすごく久しぶりでした。
この“手包み2層あんぱん”は、豆乳クリーム入りという変則モノにも関わらず、とてもあんぱんらしいあんぱんだと思います。
ぺったり生地といい、粒あんの存在感といい、何より包装を開けた時のふんわりしたあんぱんぽい香りが素晴らしい。
これだったら別に豆乳クリームはいらないのでは?とこっそり思ってしまいましたが、他店舗との差別化なんでしょうか?
生産数3個の謎は、研修が終了しペーペーから脱却した頃には解明するかもしれませんが、とりあえず美味しかったとご報告しておきますね。
使用した筆
主線…ナリンダーペンシル
生地表面…Sea Glazing Raund Brush
生地断面…ハーツ
あんこ…Chai
生地底…オイルパステル
黒胡麻…スタッコ
※あんぱん自体が割と層になっていたので、筆もレイヤーごとに分けて描いてみた。
あんぱん生地のぺったり感を出すために、それぞれのレイヤーの不透明度を下げ、最終的にグループ化した後にそれをコピーするという変な方法で完成。
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