一喜一憂
さて年末年始の一人娘モード。
秋口に大腿骨骨折疑い騒ぎがあった父。その頃は目に光がなくなって、すっかりどこぞのおじいちゃんのようになってしまい、こうやって人間老いていくんだなとぐっと覚悟を決めたりしていたのですが、今日ホームに母と一緒に会いに行ったら‥なんかとっても元気。肌もピカピカしてるし、なんならふっくら生き生きしている。
前回は全くわからなかった私のことも、「おお、たえすけ元気だったか、久しぶりだな」とか言っちゃって、前回とは反応も違う。この1年では一番記憶がはっきりしてました。
もちろんすっかり元通りというわけではなく、あくまでも認知症の症状はあるし、何度言っても私が仕事していることは信じない。来年年女という話になると、「‥いくつだ?」24と信じ込ませとけばよかったかな‥!
おそらく娘がいることは思い出したけどやっぱり中学生の姿で思い出しているということか。
元気になった分、活動的になって「一緒に食事を食べていけ」と言って母と私を引き留める。流石にまだ感染症対策で一緒に食事は取れないので、「お父さんはここでお昼が出るからお母さん連れてちょっと食べにいくから、また今度寄るね」などというと「外で食べるぐらいならここで食べればいいじゃないか」とちょっと不機嫌に。
お父さん、みんなで美味しいもの食べるの好きだったもんね。私が小学生の頃何組かの家族で貸別荘借りてスキーに行った時、スキー場で知り合った知らない人まで呼んで夕ご飯食べさせたりしたよね‥(私はたまげたよ‥知らないおにーさんおねーさんが隣でご飯食べてるんだから!!)。
父らしさが認知症になっても失われていないところもあることが嬉しくもあり、聞いてあげられなくて淋しくもあり。
ホームの皆さんが上手に居室に誘導してくださって、最後は笑顔で「じゃあまた」と。
たぶん父は今日母と私が来たことは覚えていないと思いますが、元気になった父にほっとした年の瀬でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?