
推し、推され。
最近は芸能人ばかりではなく、ショップの店員も「推し」の対象になるのか…
たけうちひろしさんの記事を読んで、すごい時代だと思った。
もっとも、私がかつて居たラジオアプリの世界にも、「推し」という言葉があり、実際私も「推される」ということもあった。
リアルの私の「推し」は、職場の店長である。
ド天然、アホ、意味不明な行動をする、デジタルが理解できない…
でもこの道20年以上のベテランで、お客さんからの信頼も厚い。
アホだが、見た目だけは良い。
とても今年50歳とは思えない。
そんな店長が、私の「推し」だ。
(これ、知ってる人は知ってるけど、店長は夫です。夫はリアル上司)
さて。
私にも、「推してくれる存在」がいる。
他のスタッフが行くと怒るのだが、私が相手をすると猛烈に喜んでくれる。
ありがたいことだ。
その方は、土曜日にママと来店される。
ここ最近、私は土曜日が休みになることが多かったので、その方には会えていなかった。
他のスタッフに話を聞くと、
「いやー、こないだ来てたんですけどね。多恵さんがおれへんかったから、僕めっちゃ怒られましたよ」
と言っていた。
「あー、あの子なぁ…。なんでやろ、私のことはめっちゃ気に入ってくれてるんやけどな」
『あの子』呼ばわりは失礼かもしれないが、私より年下なのでそう呼ばせていただく。
先週の土曜。
久しぶりの、土曜出勤だった。
午後、見覚えのある赤い車が店に入ってきた。
「来た!!!」
『あの子』に会えると思うと、私は嬉しかった。
しかし、あの子は車に乗っていなかった。
「あら残念、今日はジュン君乗ってないんですねー」
私は肩を落とした。
「先々週は乗ってたんやけどなぁ。お姉さんおれへんかったから、えらいワンワン怒って」
そう、私を推してくれているのは…
テリア犬の、ジュンくんである。
なぜか私だけに懐いていて、私の顔を見るとシッポを振りまくってくれるのだ。
頭をなでてあげると、彼のテンションはマックスになる。
しかし、他のスタッフだとダメ。
牙をむき出しにして怒るのである。
ひょっとして、彼は女好きなのか(笑)
もともとワンコが好きだった私は、お客さんの車に犬が乗っていると必ず見る。
可能であれば、触らせてもらう。
すると、懐いてくれる。
ジュン君のほかにも、懐いてくれるワンコが数頭。
常連客のワンコは、たいてい把握している。
以前、窓から顔を出していたゴールデンレトリバーの頭をワシャワシャと撫でていると…
「めちゃでかいワンコやん。噛まれるで」
と、店長に心配された。
いやいやいや。
ゴールデンは噛まないよ。
店長は犬と暮らしたことがないので、大きい犬=怖い、という認識なのだ。
ああ、ジュンくんに会いたいなぁ。
***
ちなみに、トップに使わせていただいた「しみP」さんのワンコは、「イタリアングレーハウンド」という犬種です。
かつて、実家にも2頭いました。
超短毛で、シルエットが非常に美しいワンコです。
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