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もっと うまく ふまじめに 生きる?/くたくたのあなたに、映画「ふまじめ通信」をお勧めしたい。
「どうか 真面目すぎて くたくたのあなたに 届きますように ー」
STORY
都会で教師をしていたクニちゃんこと小山田久仁子(28)は、まじめに考えすぎてしまう性格からストレスで心身を病み辞職していた。そんなとき、友人であるヤッちゃんの亡き叔父が所有する空き家を管理するため“Iターン”することに。そこでクニちゃんは、お医者さんから言われた「もっと、うまく、ふまじめに生きなさい」という意味深な格言を思い出し、自身のまじめすぎる性格とは真逆の、『ふまじめ通信』という音声番組をなんとなくはじめてみることに・・・そんな番組から流れてくるのは、クニちゃんが出会ったちょっぴりマヌケでもの哀しい『ふまじめ』な人々のエピソード。いつも呑気に見えてる人でも、心の片隅に小さな物語がしまわれている・・・。
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「この世界は、あなたが思っている様な、まじめな世界ではないよ。もっとでたらめなもので出来ているんだよ。だから、もっとふまじめに生きなさい」。クニちゃんの主治医は言います。
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この映画を観て、私は、自分のちょっとした「ふまじめエピソード」を思い出しました。
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私はある時、福祉施設で非常勤看護師として働いていました。でもその時、私の心は荒れ地の様になっていましたので、逃避だったのでしょう。施設の敷地内の端っこの荒れていた花壇を、ひとりで開墾し始めました。
そこに、たぶん強いだろうと思ってハーブの苗を自分で買ってきていくつも植えました。仕事の後、毎日のように花壇に通いつめ、パンジーとかそういったものも植えました。
その内に花壇が一杯になったので、プランターを買ってきて、今度はそこにチューリップの球根を植えました。芽が出て、茎が伸び、育っていく様子を観察するのはすごく楽しかったです。
そしてついに花が咲きましが、ある朝、出勤したら、プランターごと盗まれていました。事務のおじちゃんが「出しといたら盗まれちゃうよ~」と言うので泣きそうになりました。隣で見ていた同僚の男が、「花泥棒は罪にならない…」とボソッとつぶやいたので、チッと舌打ちしたくなったのを覚えています。
それから10数年たって、たまたま近くに来たので、そっと見に行ったら、私が植えたハーブがまだ植わっていて(それも力強く)、やはり私は確かにここで働いていたのだなあと思いました。
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ふまじめに生きるってどういうことか、分からずに悩んでいるあなたに。あるいは、いつの間にか忘れてしまったあなたに。お勧めします。
もとから不まじめな人には全くお勧めしません。
ちょっとした心の息抜きに。
まじめな人が幸せになりますように。
今日も読んで下さり、ありがとうございました。