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(昨日は嘘) 詩・谷川俊太郎/私は揺れるもの

(昨日は嘘)

昨日は

明日は

今の

私は私

無数の

一個の

熟してまた
未知の
種子


谷川俊太郎さんの詩集「虚空へ」より(昨日は嘘)を引用しました。

言葉数を少なくすることで、暗がりの中で蛍火のように点滅する詩もあるー
夥しい言葉の氾濫に、小さくてもいいから詩の杭を打ちたい

(あとがきより)帯

詩には散文とはまた違う良さがありますね。言葉を少なくすることで、読み手の解釈が広がり、自分の心が映るようです。

私はこの詩に、「私の心」が揺れる様子を見ました。自己を理解したような気持ちになっても、また次の日には違うことを思う自分がいる。無数の要因があって今の結果(自分)があるけれど、それでも、本当のところはわからない。


Nさんの詩をきっかけに詩の表現力の強さを知りました。なんだか一瞬にして説得されてしまう気持ちになります。

これからも読んでいきたいです。

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