元維新の会、丸山議員の暴言・妄言は氷山の一角では。②
前回に引き続き、元日本維新の会丸山議員の妄言・暴言について。
「北方領土は戦争によって取り返すしかない」という丸山議員の暴言は、各界に波紋を広げている。
早速、相手国のロシアから抗議の声明があがった。当然である。
彼の暴言で頭を抱えたのは、いままで地道にロシア側との友好を育み、すこしでも双方が歩み寄れるように努力してきた北方領土関係者の方々はもちろんのこと、ロシア政府と外交を重ねている政府も同じであろう。
こともあろうか、現職の国会議員が憲法を無視して戦争で手段の解決を図ろうなどと、公の席で口にするなど誰も想像していなかったであろう。
この暴言はいままでの政治家による失言とは次元が異なり、もはや失言として見過ごせるものではない。
即刻、丸山議員に対しては議員辞職勧告を決議し、さらに松井代表は辞任すべきだと思う。
しかし、問題はこれに止まらない。
それは、はたしてこのような思想を持つ議員はこの丸山議員だけであろうかという疑念である。
彼も自分一人の思想であれば、あれほど大げさに公言するなどといったことはなかったのではないだろうか。
彼のほかにも同様の思想を持った議員が何人かいて、彼らと日常的に同じような議論を行い、価値観を共有していたことが、彼の強気の暴言の背景にあるのではないかと思えてならない。
それはいまの政界や世の中の右傾化からも見て取れる。丸山議員は氷山の一角であり、その背後には同様の思想を持った多くに人々がいるのではないだろうか。
この丸山議員を含め、右傾化を声高に主張している人々を見ていると、太平洋戦争に突入するよう政府や軍に圧力をかけていた、一部の青年将校や日本の優位性を唱えていた市井の言論人とダブって見えてしまう。
彼らに共通するのは、物事を高所大所で見る視点を欠き、その土台を自分の主観や偏見に置いてるところにある。
普通の人でも主観や偏見は持っており、思考する過程において多少なりともそれらが影響する。しかし、多くの人は現実とその主観との乖離を認知したときには、自分の主観を現実に合わせるようとする方向にベクトルが向けられる。
しかし 丸山議員を始めとする右傾的極論(左翼的極論も同様)を言う人々は、現実を一切見ようとせず、あくまでも自らの主観や盲信が正しいと譲らず、その主観や盲信の上に理論を構築するため、そこから出てくる言動はどんどん現実や社会と乖離していってしまう。
しかしそれらの人々はその乖離に全く気づかないか、気づこうとしない。
だからあの丸山議員のように、非現実的、かつ私たち日本人や社会の持つ理念や価値観から遠く離れた暴言が平気で口から出てしまうのである。
しかしこの心的態度は、一般の人はもとより政治家と言う立場のある人にとっては、致命的な欠陥ではないだろうか。
続く。
※ 表題の写真はYahoo画像より転載させていただきました。
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