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長引く咳は風邪じゃないかも?その原因と対策について解説

「咳が止まらない…」「もう何週間も咳が続いている」

そんな経験はありませんか?風邪を引いた後、なかなか咳が治まらない…もしかしたら、ただの風邪ではないのかもしれません。

この記事では、長引く咳の原因と、その対策について詳しく解説します。

なぜ咳は長引くの?呼吸器のしくみから紐解く

そもそも、なぜ咳は出るのでしょうか?

私たちの体は、気管支という管を通して空気を肺に取り入れています。この気管支は、大きく分けて「上気道」と「下気道」に分けられます。

風邪の多くは、ウイルスが原因で上気道が炎症を起こす「上気道炎」です。通常、風邪は2週間程度で自然に治りますが、長引く咳の場合は、以下の可能性が考えられます。

ウイルス以外の原因: 細菌感染やアレルギーなどが原因の場合があります。
炎症を起こしている場所: 上気道だけでなく、下気道や他の器官が炎症を起こしている可能性があります。
2週間以上経過: 風邪は通常2週間程度で治癒するため、2週間以上咳が続く場合は、他の病気が隠れている可能性があります。
長引く咳の原因、それは一体?

長引く咳の原因として、主に以下の3つが考えられます。

1. 咳ぜんそく

近年増加傾向にあるのが、この咳ぜんそくです。風邪やインフルエンザ、ストレス、乾燥した空気など、様々な刺激によって気道が過敏になり、咳が止まらなくなります。

特徴: 咳が長引く、夜間や早朝に咳が出やすい、運動後に咳が出やすいなど。
治療: 気管支拡張剤や吸入ステロイド剤など、原因や症状に合わせて治療を行います。
2. 肺炎

高齢者に多くみられる病気です。誤嚥や細菌、ウイルス感染などが原因で肺に炎症が起こります。

特徴: 高熱、寒気、呼吸困難などを伴うことがあります。
治療: 抗生物質や解熱鎮痛剤など、原因や症状に合わせて治療を行います。
3. COPD(慢性閉塞性肺疾患)

タバコを長年吸っている人がかかりやすい病気です。気道が狭くなり、呼吸が苦しくなります。

特徴: 息切れ、慢性的な咳、痰が出るなど。
治療: 呼吸リハビリテーション、吸入薬、酸素療法など、原因や症状に合わせて治療を行います。
長引く咳を放置するとどうなる?

長引く咳を放置すると、以下の様な悪影響が考えられます。

睡眠不足: 夜間の咳で睡眠が妨げられ、日常生活に支障が出る可能性があります。
体力低下: 咳をすることで体力を消耗し、免疫力が低下する可能性があります。
他の病気の発症: 咳が原因で、他の病気(心不全など)を併発する可能性があります。
長引く咳を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう

長引く咳は、放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。

医師は、問診や聴診、肺機能検査などを行い、原因を特定します。そして、原因に合わせた適切な治療を行います。

まとめ

長引く咳は、ただの風邪とは限りません。咳ぜんそく、肺炎、COPDなど、様々な病気が隠れている可能性があります。

もし、長引く咳に悩んでいる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

【参考文献】

「長引く咳はカゼではない」株式会社KADOKAWA
「薬に頼らずぜんそく副鼻腔炎肺気腫のセキ込みが止まる!」株式会社わかさ出版
【この記事は、一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、医療アドバイスではありません。病気の診断や治療については、必ず医師にご相談ください。】

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