【日記】未練
全体的に気色悪い内容になる気がするが、なんかもう心情的にどうにもならなくなってきたので書いて発散する。
好きだった子がいる。
別にお付き合いをしていたとか正式に気持ちを伝えたとかではない。ゴリゴリ片想いだ。
っていうかそもそも会ったことすらない。
僕はその子の顔を知っているけれど、向こうは道端ですれ違ったとしても僕と気付かないだろう。
根暗陰キャのキショネット恋愛と言われてしまえば返す言葉もない。
故あって僕の方からお別れしてもう数年になる。
同い年なんだけど、信じられないくらい可愛かった。
少年のようにあどけなくて、あの子の描く絵はその人柄を写し出すかのような繊細さと自由さがあって大好きだった。
僕もあの子も同じ病気で同じ薬を飲んでた。
(この共感はややキモすぎるかもしれん。)
僕はあの子に…いや別に隠す必要もないか。リアルに繋がりある人に見せるもんでもなし。
彼に、憧れと親近感を同時に覚えていた。
僕は彼のように愛嬌があるわけでも、突出した能力があるわけでもない。
そんなしょうもない僕なのに興味を持ってくれた。
通話に誘ってくれたり、僕が書いたコードを褒めてくれたり、個人的に描いた絵を見せてくれた。
それだけのことで、と思うかもしれない。
でも僕にとってそんな人は初めてだった。
お別れするのを切り出した時、「やだ」「会ったこともないし、一回だけでも遊ぼうよ」って言ってくれた。
僕にはやむに止まれぬ事情があり、それは叶わなかった。
最後に「大好きだよ」と伝えた。
彼は、「僕も大好きだよ、忘れないよ」と言ってくれた。
彼はその可愛さもあって、たくさんの人に好かれていた。
僕なんか、彼を好きでいる不特定多数の1人に過ぎない。
そんなどうでもいい (なんなら面倒くさい) 人間を適当にやり過ごすための方便だったのかもしれないが、
別れに心を痛めている僕を慰めるためにその言葉を選んでくれたことがたまらなく嬉しかった。
彼がいなかったら、僕はきっと生きていられなかったと思う。
だから自分の方からその関係を絶った後でも、都合良く想ってしまうのだ。
気が狂いそうな時に、彼がいてくれたらと。
万が一にも、彼が僕と一緒に生きてくれる人生もあり得たんじゃないかと。
実はその後も、彼のアカウントを折に触れてちょいちょい見ている。
僕から声をかけることはもうないけれど。
彼は相変わらず、みんなに愛されて幸せそうだった。
愛する人が楽しんでいるのを見るのは嬉しいことだ。
…ひょっとしたら僕は、彼に嫉妬しているだけなのかもしれない。
同じ欠陥を抱えながら、持ち前の才能と愛嬌で多くの人に愛される彼に。
その現実から目を逸らすために、思い出を美化して愛やら恋にすり替えようとしているとしたら、
いよいよ僕は救いようのないほどに醜い人間だ。
なんでこんなことを書こうと思ったのか自分でもよくわからない。
イカれてるのは重々承知だ。
自己肯定感が低い奴に優しくするとこうなるから厄介なんだよな。
何か自分の中で整理がつくかと思ったが、いつも通りの淀みが思考の表層に滲み出ただけだった。
一応日記として残してはおくとする。