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【日記】小豆洗いに思い馳せる日


お米を研いでいた。

ショリショリショリショリ…


…そういえば、小豆洗いという妖怪がいたな。

ショリショリと音を立てて、夜道で小豆を洗うだけの妖怪


最近よく聞いている『ゆる民俗学ラジオ』で知ったのだが、

小豆洗いはいつも無害な存在というわけではないらしい。


大分県では、

川のほとりで「小豆洗おか、人取って喰おか」と歌いながら小豆を洗う。

その音に気をとられてしまうと、知らないうちに川べりに誘導され落とされてしまうともいう。

Wikipedia『小豆洗い』より引用


小豆洗おか、人取って喰おか。


なんだその2択。

何を軸に考えたらこの二者が競ることがあるんだ。

小豆と人に共通する要素


…あ、タンパク質だ。


動物性植物性

人の肉畑の肉

どちらのタンパク質を摂ったもんかな、と思案しているのかもしれない。


以前、鉄分について調べたことを思い出した。


鉄分にはヘム鉄非ヘム鉄というものがあるらしい。

ヘム鉄肉や魚に多く含まれており、

非ヘム鉄ほうれん草小松菜のような植物に含まれている。

ヘム鉄の方が人体への吸収率が高いそうだ。


タンパク質も動物性の方がいいとかあるのかな。


動物性タンパク質の多くは、必須アミノ酸9種類を全て含んでいますが、

植物性タンパク質一部不足している必須アミノ酸があります。


また、体内での吸収率は、

動物性タンパク質97%に対して、

植物性タンパク質84%です。

上記URLより引用


じゃあ人取って喰ったほうがいいな。(短絡的思考)


…よく考えたらアイツ、

『小豆洗おか、人取って喰おか』という2択にずっと苛まれているんじゃないか。


ただ小豆を洗うだけなら家でやれって話だし。

じゃあなんで夜道でやってるかって言ったら、

人取って喰うには夜道がいいからだろう。


つまり小豆洗いの頭の中では、

2つの考えがちょうど50:50で対立している。


小豆洗いは抗っているのだ、自らの食人衝動に。


だから植物性のタンパク質で腹を満たそうと思いつつも、

足は狩場である夜道に向かってしまう


その二面性こそが、小豆洗いの本質なのかもしれない。

これは立派な民俗学的新説では…?!

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