【日記】忍者施設について
特に書くことがない。
そんな日にお役立ち、Phrase Plus。
ランダムな言葉を出力してもらって、後は思考を滑らすだけ。楽チン!
本日のお題:『忍者施設』
忍者屋敷ってのはよく聞きますけど、忍者施設となるとなにか公的なもののように感じますね。
〇〇市立忍者センター『にんにんパーク』 とかでしょ。
古くは時の権力者に仕え、闇に紛れて暗躍したと伝わる忍者。
公的施設とはなんら無縁な気がしますけども。
もはや忍者の存在がエンターテイメント化した現代において、忍者の体験ができる施設は割とたくさんあるようでして。
ああいうところでガチの忍者体験やらされたらウケるな。
めちゃくちゃ深い森の藪やら木やらをかき分けた奥にデカい建物があるんですけど、
まず出入口が見当たらない。
敷地がぐるっと一周、丈夫で高い木造の壁で覆われてる。
なるほど、『忍者を志す者なら、入口を探してみろ』と。
すでに忍者体験は始まっているぞ、と。
どうしたもんかなと悩みながら、とりあえず外周をぐるぐるしてたら気付くわけです。
壁の一箇所に、全ての足跡が向かっている。
勘のいい人はもう分かりましたね?
どんでん返しですよ。
壁に回転軸が仕込まれていて、背中を壁につけてグルリと回ると隠し通路に繋がっているというアレです。
さて、
したり顔でどんでん返しから入ったあなた。
失格です。
竹槍地下牢10m直行コースです。
ちゃんと見ました?足跡。
このどんでん返しがにんにんパーク唯一の出入り口なら、
『全ての』足跡がそこに向かっているのはおかしいんですよ。
逆向きの足跡がないのなら、誰一人そこから出てきてないってことじゃないですか。
つまるところコレはトラップ。
どんでん返しに入る前に違和感を察知していた人は生き残りました。
落ちたあなたも、一旦1機失ったってことでコンティニューして大丈夫です。
となると本物の入口はどこに…?
実はもう手がかりが目の前にあります。
その足跡。
これが挑戦者を竹槍地下牢へ導くミスリードだとしたら、
必然的にこの足跡の主はにんにんパーク内部の人間であることになります。
つまり、辿るべきは足跡の行き先ではなく、
足跡の始点。
しかしそこは本物の忍者。
そんな単純に自分の出所を悟られるようなヘマはしませんとも。
どの足跡も途中で途切れている。
彼らはどこから出てきて、どこへ消えていったのか?
足跡を途切れさせる技術といえば、アレですよ。
止め足です。
自分が残した足跡の上を逆向きに辿って、手近な藪など、足跡を残さず移動できる場所に飛び込んでそれ以上の追跡を撒くという野生動物が使う戦法です。
幸いここは森の奥。
生い茂った藪などいくらでも存在します。
そしてその藪からは、
大きな木も生えているでしょうね。
トリックはこうです。
にんにんパーク建物内から出てきた忍者は、
壁面に立てかけた梯子を登って壁の上に立つ。
そして壁の上から木に飛び移り、藪に降りる。
藪から少し離れた場所へ飛び出し、
そこからトラップどんでん返しへの足跡をつける。
どんでん返しの前まで来たところで止め足を使って来た道を引き返し、木に登って壁の内側に入る…
そうです。
にんにんパークに入りたい者は、
木に登って壁を乗り越えよということです。
『侵入』に普通の出入り口など期待するなと。
かくして挑戦者は木から壁に乗り移り、
とうとうにんにんパークの敷地内へ足を踏み入れます。
???『よく来たな、忍の志を持つ者よ…歓迎するぞ』
あっ、あなたは?
闇影『拙者はにんにんパーク案内忍の闇影。』
闇影『ここへ入ったからには、一人前の忍になるまでは帰さん。着いて参れ』
…この日から、私の…いいえ。
拙者の人生は大きく変わりまして候。
…みたいなね。
もしかしたらあるかもしれませんね、にんにんパーク。
それでは。(オチ迷子)
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