野太いサウンドと師にも引けを取らない完璧なテクニック
果たしてモーリス・アンドレの弟子が何人いるのかは想像もつかないですが、その中でもNo1なのが“ベルナール・スーストロ”
当然、師匠との共演アルバムもいくつかあるのですが、今回はマリナー指揮の物をご紹介。
VIVALDIの協奏曲でアンドレの下を吹いていますが、これまた見事なテクニックでアンドレにも引けを取らない演奏をしています。
この録音を聴く限りでは、師に寄り添った見事な共演者との印象は超えない印象ですが、ソロのアルバムもでは本領を発揮しています。
比較的どれを聴いてもテクニックは完璧ですが、楽器の鳴らし方が凄い!
とにかく分厚い音で逞しさを感じる朗々としたサウンド。
特に80年代くらいのヤマハの楽器を使っていた頃の録音が素晴らしく、後年はシルキーに変わってしまい、シルキー特有の甘い響きがスーストロの野太いサウンドにマッチしていないのが残念ですね。
80年代には来日コンサートも聞きに行きました。高熱を出して調子悪いとの事でしたが、それを微塵も感じさせない素晴らしい迫力でした。
それ以降はソロとしての来日は無いのが残念です。
アンドレ無き今、一番聴きたいトランぺッター、ベルナール・スーストロの紹介でした。