あまりにも上手すぎてシンセサイザーの様
80年代のジャズシーンに登場し、モダンジャズ正統派を再認識させてくれた“ウイントン・マルサリス”
クラシックのコンチェルトも録音しています。
今日紹介するのはバロック時代の曲を多重録音で仕上げたアルバム。
最大7重奏までひとりで演ってます。
あまりに上手すぎて無味乾燥な感じは否めなく、聞いててもグッとくるものが無く、多重奏の丁々発止的なやりとりも全く感じられず、まるでシンセサイザーかオルガンの様。
これはジャズでもマイルス・デイビスと比較されてよく言われている評価ですね。
ただシルキーp5-4の甘い音色だけは楽しめます。バロック音楽のイメージには合わない音色ではありますが、カノンの3重奏なんかは割と違和感無く聞くことができます。
最近はクラシックのアルバムはご無沙汰なので、歳を重ねたウイントンの演奏も聞いてみたいですね。