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カウントダウン③ 餅搗きの思い出

冬用ベッドリネンとソファカバーと昼寝用毛布をコインランドリーでいっきに洗濯乾燥。
寝具を外したタイミングで天井をモップがけして寝室の掃除完了、予定。

冷蔵庫の残り野菜を活用処分するために昼食はこれまた消費期限が過ぎたおほうとうを作った。
残り物とは思えない美味しさ!

おほうとうにつきもののカボチャの代わりにサツマイモ、里芋の皮を剥くのが面倒なので長芋で代用、意外にいい仕事をしていたのはホワイトマッシュルーム、味噌とよく合います


義父も義兄も存命だった暮れの三十日は、夫の実家(本家)で餅つきの手伝いをした。

前の晩から義母が洗ってはやして(水に浸して)おいた餅米は布巾を敷いた蒸籠に入れてあった。

三十日の午前中私たち家族が到着すると、小さなプロパンガスに掛けてある水を張った羽釜に、蒸籠が何段も重ねてあってもうもうと湯気を立てていた。

土間には餅米の炊けるいい匂いが満ちていて、ああ今年もまたこの時を迎えたのだなあと思った。

蒸しあがった順に義母は熱々の餅米を臼に投げ込んだ。
待ち構えていた義父や義兄や甥っ子たちが代わる代わるに杵を振り上げて餅を搗く。
義母は水を張ったボールで手と杓子を濡らしながら手際よく餅をひっくり返した。

義母は最初に搗きあがった餅を一口大にちぎり、お義姉さんが準備した砂糖醤油が垂らしてある小皿にポンポンと乗せた。

小皿はめいめいにあり、甥っ子や私の子どもたちは先を争ってモグモグ食べた。
義父はいつでも私に「あんたも食べなさい、えんりょするじゃないぞ」と言った。

搗き立ての餅は早く食べないとすぐに固くなってしまう。
年に一度この時限りのご馳走だった。







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