雲出川(くもずがわ)の堰
この正月休に、雲出川(くもずがわ)沿いの道路を(車で)走る機会があり、偶然、古そうな堰(頭首工)を見かけました。気になりましたので、車を降りて見学しました。
ここのとろこ雨が降っていませんから、雲出川もご多分に漏れず水量が少ないようでした。
さて、この頭首工及び用水路の説明板がありました。
「『南家城川口井水』 この疏水は、遠く平安時代文治6年(1190年)開鑿その後藤堂、紀州両藩の藩命により笠岩より取水の川口井と合伴等幾多の変遷を経て今日に至り地域住民が、大切に培い育ててきた文化的遺産であり農業や地域の振興をはじめ自然・景観・文化など国土・農村環境の保全形成に貢献する優れた疏水として『疏水百選』に認められたものである。」
(説明板より)
『南家城川口井水(みなみいえきかわぐちいすい)』は「疏水百選」に認定されているんですね。さらに、あとから調べてみると、2016年に「世界かんがい施設遺産」にも登録されていました。大変優れた歴史ある、しかも現役のかんがい施設だということがわかりました。
つくづく日本中にいろんな歴史ある農業水利施設が存在していることを実感し、これからも機会があれば現地へ行き、実際に見、知りたいものだと思いました。
※雲出川(くもずがわ)は、三峰山(1235m)を源流に伊勢湾に注ぐ延長55kmの一級河川。変った(詩的な)名称なので印象深い川です。
おしまい