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【神戸新聞杯】2、3着争いに長けた騎手の嗜み。

コントレイルのような強い馬に挑む時の心得とは?

「強い馬より短い距離を走らせること」

何の会話だよと思うかもしれませんが、こちらは騎手の思考回路であり戦術を言語化したまで。

オリンピックのトラック競技を想像いただければイメージしやすいと思いますが、仮にボルト選手が一番大外のコースをひた走り、次点の選手が最内のコースを走るとする条件で400m勝負したら、まぁ最内の選手が勝ちますよねという話です。

これが、東京2000mみたいなコースだと、コーナーが一回しかないので、着差は詰められるはずですが、コーナー2回の中京2200mでこれをやられたら致命的な着差がコーナーで生じます。

ただ、残念なことにコントレイルは1枠2番。

もうこの時点で逆らう理由はほぼ皆無といえ、引っかかってキングヘイローのダービーみたいな競馬になるか、ゴールドシップが宝塚記念でやってのけた仁王立ちなんかを披露しない限り、そもそもエンジン性能が違いすぎて今回の相手関係ではお話にならないと思います。

なので、さきほどの話はそっくりそのまま2着であり3着争いに顔を出すであろうメンバーを中心に予想を展開したいと思います。

まず、枠の並びをみて注目すべきは、5枠10番のパンサラッサと6枠11番のディープボンド。

前者はコントレイルと同じ矢作厩舎の管理馬であり愛弟子の坂井瑠星騎手。

後者はコントレイルと同じ前田オーナーの所有馬であり、ダービーではスタートするや否やどんどん内に切り込んでいき結果的にノースヒルズフォーメーションを形成したディープボンド。

先団に位置するであろうこの2頭が、コントレイルにプレッシャーを与えるような競馬をするはずもなく、とすれば、ダービーと同じく向正面で何かが動かない限りスローペース症候群の競馬になる公算が高い。

距離ロスを抑えるにしても、それはコントレイルに限りなく近い位置関係の馬でかつ、ギアチェン性能の高い馬でなければ置いて行かれることは間違いなく、だからといって外から一まくりの競馬をしようものなら、タイミングを見誤うと直線手前で脚を失くす可能性もでてくる。

つまりは、騎乗馬がどれほどの脚を使える馬なのか、癖であり長所を最大限引き出す可能性のある騎手でありコンビに有利なレースになるとみており、そういった観点から浮上してくるのが下記の5頭。

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