改造詩人拾弐号「死神の唄」

銃声鳴るたび 肉のドォルが倒れ

咽ぶ悲鳴は 爆風に飲まれる

地に満ちた命 綿のように吹き飛び

虚飾の楽園は 赤土をさらす

地中に眠る 欺瞞の種が

鉄の花弁を 血で彩る

赤子を抱いた 母親の骸

血も涙も もう流れない

瓦礫の街を 

黒い風が

死神が走り抜ける

嘆きの魂 拾い集めて

地上の地獄 

白い貌の

死神が走り抜ける

闇の安らぎを 与えてくれ

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