改造詩人弐拾肆号「Blood,Pain,Beat,Again」
蒼い 蒼い 沁みるような 空の下
落ちる 落ちる 風に吹かれた 蜘蛛のように
振り上げた腕は 傷だらけ
汚れた手の平 何もなく
紅い 紅い 血が滴って 生を知った
すれ違った 人形たちの 光る瞳
受け入れたはずの 苦しみが
遠ざけてたはずの 温もりが
剥ぎ取った羽が 悲鳴を上げて もう一度 羽ばたこうとする
積み重ねた 罪の重さが 僕の体 地に縛り付ける
暗闇の中で 全て憎んでいれば
空の青さを
太陽の熱を
花の色を
風の手触りを
海の広さを
夜の安らぎを
街の優しさを
君の愛しさを
知らないでいられた
剥ぎ取った羽が 涙流して もう一度 羽ばたこうとする
僕を守ってた 黒い鎖が 食い込んで 血が流れていく
広がる空は あまりに高く 怖いんだ 狂ってしまう
抱きしめたい 守り続けたい 愛したい 寄り添いたい
蒼い 蒼い 沁みるような 空の下
歩く 歩く 飛ぶこと知った 鳥のように……