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只野小平
2020年4月22日 20:28
ベルトコンベアに乗っかっているような平坦な生活。毎日同じことの繰り返し。何か刺激を望むくせに、ルーティンが乱れると全てが嫌になる。味のないガムを噛み続けている。変わらない風景を眺めているうちに、いつか終わりは来る。見えない終末のことを考えると恐ろしくなってくるが、無味乾燥な日常はそんな気持ちをたやすく冷ましてしまう。どこかへ行きたい。何かになりたい。たとえば、街の外れに、静かに建ってい