心理学の知見:共感ではなく、コンパッションしよう。
共感が大事といわれます。
でも、苦しんでいる相手に共感をしたら、自分も痛みも感じてしまうわけで。
共感しやすい人は、燃え尽きやすいともいわれています。
本当に共感、いいのでしょうか?
共感に思いやりの気持ちをのせた #コンパッション が解になると思います。
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ドイツの心理学者シンガーらは、共感とコンパッションの違いを調べた。
#共感効果 あるグループに、他人の痛みを感じる共感トレーニングを受けてもらった。
そのあと、人が苦しんでいる動画をみてもらったところ、参加者はその苦しみを感じ、ネガティブな気持ちが増え、ひきこもりがちな態度になりやすかった。
fMRIで脳の中をみると、このグループはストレスを感じる部位が活性化していた。
#コンパッション効果 次に、他人の痛みを感じるだけでなく、思いやりを育てるコンパッショントレーニングを受けてもらった。
そのあと、人が苦しんでいる動画をみてもらったころ、参加者はネガティブな気持ちを感じつつも、あたたかいポジティブな気持ちも感じていた。また、苦しんでいる人を助けたいという気持ちも強かった。
fMRIで脳の中をみると、愛やつながりなどを感じる部位が活性化していた。
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共感はつかれてしまうんですね。
だから、共感をしないよう人を避けたり、逆に共感しすぎて燃え尽きてしまうこともあります。
しかし、そのどちらでもない、コンパッションの道がありますね。
冷たくなることもなく、燃え尽きることなく、周りを助ける道です。
Singer, T., & Klimecki, O. M. (2014). Empathy and compassion. Current Biology, 24(18), PR875-R878.
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