心理学の知見:なぜ金メダルがとれたのか?
北京オリンピックで平野歩夢選手が金メダルを獲得しました。#おめでとうございます
さて、どうして金メダリストはメダルをとることができたのでしょう。
この答え方に日本人とアメリカ人とでは違いがありそうです。
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ミシガン大学の北山教授とマーカス教授らの研究グループは2000年のシドニーオリンピックと2002年のソレトレークシティオリンピックのメディアの報道を調べ、日米の文化差を指摘した。
この差は、金メダリストのインタビューに表れていると指摘。
Misty Hyman アメリカ人金メダリスト
「ただ集中することだけを考えました。自分の実力を世界に見せつける時が来たと・・・。それができて本当に嬉しいです。今夜は俺が主役だと、言い聞かせました。」
高橋尚子 日本人金メダリスト
「世界最高のコーチと、最高のマネージャー、応援してくださった方々、みなさんんおおかげで金メダルがとれたんだと思います。自分だけの力じゃありません」
そして、メディアの報道のしかたにも日米で差があることを明らかにした。
#発見① 日本のメディアは、金メダリストの個性(いいも悪いも)、育ち、社会的な体験、感情なども含めて、より成功を説明をしていた。
#発見② アメリカのメディアは、金メダリストのポジティブな特徴と競争によってより成功を説明をしていた。
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日本人は、人を「ひき」で見るのに対し、アメリカ人はその人に「フォーカス」してみているというのです。
#自分が見ているようには他人は世界は見ていない、ことに気づきます。
この文化差は、生き方、働き方から、経営のしかたまでいろんなところに表れているのでしょう。
さて、平野歩夢氏は、インタビューでこう話されていました。
「ここまでこれたのは、家族だったり、身内の人たち、サポートしてくれる周りの人たち、応援くれた人たちのおかげでこの場に立てていると思っています」、と。
平野選手は、日本の文化に合うように話してくれたのかもしれせんね。
Markus, H. R., Uchida, Y., Omoregie, H., Townsend, S. S., & Kitayama, S. (2006). Going for the gold: Models of agency in Japanese and American contexts. Psychological Science, 17(2), 103-112.