忘れていないのに忘れていると言われる

私が自覚をする前によく言われたのは、「言ったことや過去のことを忘れている」でした。
会話の内容を覚えられないのは多少自覚していましたが、過去のことを忘れている、と言われたことはあまりピンときませんでした。
それは、思い起こせば思い出すことができ、そのときの状況が目に浮かぶことすらあるからです。
それでもって忘れていると言われていることが納得いきませんでした。

しかし、自覚し、相手の言いたいことをしっかり聞いてみると、自分の考え方のズレに気づきました。
「忘れている」と言われた時に相手の視点に立ってみれば、私の行動や言動があまりに過去の出来事があったは思えなかったり、言われても少し時間が経ってから思い出すようであれば、それは「忘れている」と思われても仕方のないことです。
特に後者は今まで指摘されてきたことが多かったように思います。
それによって相手を2重に傷つけてきてしまい、本当に申し訳なく思います。

これはASD特性である「文字通り」受け取ってしまうことが関係しているように思います。
私にとっては「忘れている」は文字通り忘れていて思い出せない状態であり、相手から見た「忘れている」は認識できなかったということだと思っています。
私のようなタイプには、言葉の定義は一つではなく、発した相手の思いや気持ちによって変わるということを理解させていくしかないかもしれません。

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